とくしカフェ(ブログ)
北海道特別支援教育学会2016・釧路大会
北海道特別支援教育学会2016・釧路大会の大会要項等が完成しました。
学会員には、順次大会案内を郵送しています。
多くの皆さんのご参加をお待ちしております。
詳細はこちら→ 大会案内(PDF) 大会HP
漢字の学習方法を考える!
札幌校では、知的障害児の神経心理学という講義でグループで発表してもらいます。
最後の発表に向けて、学生さんが積極的に話し合う姿をパシャリ。
今回のテーマは、視覚認知特性を踏まえた漢字の学習方法です。
フロスティグ視知覚発達検査とWISC-Ⅳの結果から、各グループアイディアを出し合います。
このグループは、筆ペンでカラフルに、イラストを用いた教材を作成中。
話し合いの途中でアナと雪の女王の歌が聴こえてきました・・・・どんな学習方法を考えたのか、来週の発表が楽しみです!
*文字の学習におすすめの筆ペン
筆は力の加減により、線の太さ、濃淡が変わるるので、書いている最中の腕や指の動きを、視覚的に捉えやすくなります。
習字で使う筆だと、腕を空中で動かすので、腕のコントロールの基盤となる肩甲骨や肩周りのトレーニングにもなります。
筆ペンはいろいろな種類が出ていますが、実際の筆のような感触なのは、ペンテルの筆タッチサインペンや、100円ショップのキャンドゥに売っている筆ペンがおすすめです。
セクシャルマイノリティのサークルができました
釧路校では、セクシャルマイノリティを考えるサークル「Co -RE (コア)」が結成されました。
Co-REとは、「Co(共に)‐Rainbow(虹色・多様性)Education(教育)=“共にセクシュアルマイノリティや多様性を広める教育を”」というコンセプトをもとに、セクシュアルマイノリティ当事者・理解者を繋げること、また、教育的側面から“性の多様性”について発信していくことを目的に活動していきます。
参加は、当事者か否かを問わず参加できます。
定期的に、 悩みなどを相談・共有するトーク会や勉強をしていきます。
第1回目の活動は2016年1月21日(木)18時~ です。 トークテーマは「自分について話そう・聞こう」です。
サークル参加希望、質問、相談、意見等ございましたら、以下の連絡先にお気軽にご連絡下さい。
Twitter:釧教大セクマイサークルCo-RE(コア)@doutoudiversity
E-mail:core_crew3@yahoo.co.jp
ふじのめ学級との共同研究を発表してきました!
札幌校からは安井先生、院生の木村先生、旭川校からは大山先生が参加し、私はふじのめ学級の先生方との共同研究の成果を発表してきました。
発表は「特別支援学級におけるトランポリン運動-跳躍動作の変化に着目して-」という内容で、昨年度の体育の授業で行ったトランポリンの取り組みを報告しました。
トランポリンの効果や、取り組み方、技の練習方法などフロアーからたくさん質問、ご意見をいただき、大変有意義な機会となりました。
ご協力いただいた皆様ありがとございました。
他にも、聴覚障害児の運動についてや発達障害児の体育指導方法についてなど、貴重なお話をたくさん聞くことができ、とても楽しい充実した時間を過ごすことができました。
札幌に戻ってから、早速新たな研究プロジェクトの話も出てきておりまして・・・
来年の7月岩見沢で行われる「アダプテッド・医療・障がい者体育・スポーツ合同コングレス」でポスター発表できたらと考えています!
*合同コングレスの情報はこちら⇒ http://hokutoku.net/gc/
「障害・貧困・虐待」シンポが終わりました
2015年10月31日(土)、『いま、地域の子どもと家族のためにできること』と題し、釧路キャンパス403講義室にて「子どもの障害・貧困・虐待を考える講演会・シンポジウム」を開催しました。これは、2016年7月9・10日(土・日)に釧路で開催予定の北海道特別支援教育学会のプレ企画、北海道子どもの虐待防止協会釧根支部2015年度講演会、及び本学が受託している平成27年度文部科学省「発達障害に関する教職員等の理解啓発・専門性向上事業(教職員育成プログラム開発事業)」の一環として実施したものです。教育・保健・福祉関係者と本学学生、及び釧路専門学校の学生など、約300名という、多数の参加がありました。
釧路校特別支援教育研究室 講師 木戸口正宏氏による基調講演「いま、子どもたちは -困難を抱える子どもたちに伴走する研究・教育を目指して-」では、子どもが安全に、安心していられる「居場所」が失われている現状から、子どもが直面する課題、家族や地域が抱える困難に、我々がどのように取り組んでいくかについて語られました。具体例として、NPOと本学学生がタイアップして釧路市内で取り組んでいる経済的事情を抱える子どものための勉強会「ZっとScrum(ずっとスクラム)」の紹介もありました。
続くシンポジウム「子どもの生活現実を見つめる -障害・貧困・虐待の交錯に視点をあてて」では、釧路校特別支援教育研究室 准教授 小渕隆司氏によるコーディネートのもと、北海道釧路鶴野支援学校教頭 太田千佳子氏、釧路市教育委員会教育支援課スクールソーシャルワーカー 小林久美氏、釧路市こども保健部健康推進課保健相談主幹 佐藤千代子氏をパネラーに迎えました。太田氏より、学校の教育現場から見た子どもの現状と保護支援について教育的視点から、小林氏より、不登校の子どもの背景にある家族の困難さについて社会福祉的視点から、そして、佐藤氏より釧路地域における子育ての課題について母子保健の視点から、それぞれ話題提供がありました。それを受けて、フロアからは、支援者としての立場から、困難を抱える子どもと家族を地域で支えるための課題や意見がいくつも出されました。
釧路地域の子どもの未来を創出したいと願う、たくさんの方々の思いがあふれる熱い集会となりました。学生も、保育・教育・保健・福祉など多様な立場の方々との協働力を高めるための、貴重な学びを得ることができました。
シンポジウムの様子は こちら
授業紹介、釧路校「障害児の福祉と地域支援」
2015年10月18日(日)「障害児の福祉と地域支援」の授業受講者63名は、釧路市などが主催する「くしろ健康まつり」に参加した後、9月に開設されたばかりの釧路市男女平等参画センターを訪問して、地域における福祉と人権保障について実地に学びました。
くしろ健康まつりでは、各ブースで健康チェックや鍼灸などを実際に体験するとともに、来場者の様子や事業全体を観察して、釧路市における健康づくりの取り組みについて考察を深めました。釧路市男女平等参画センターでは、同センター長からの講話の後、グループに分かれ地域や学校における男女の在り方について議論しました。
受講した学生からは、「健康の大切さをあらためて認識した」といったことや、「日頃あまり考えなかった男女の平等について、これから考えてみたいと思う」などとの感想が語られました。
経済的な格差が「健康格差」につながると指摘される今日、教師には障害の有無にかかわらずすべての人々の健康について考え、健康づくりの主体となる子どもを育てていく役割があります。また、社会・学校に存在するあらゆる格差・差別に関心を向け、その解消が図られなければ、「障害のある子ども」も尊重されないことは明らかです。
教育や「障害児の福祉」を考えるために、一見異なる分野からアプローチするこの取り組みについて今後検証を重ね、さらに発展させていきたいと思います。
書籍紹介
この度、釧路校講師の戸田が著書を出版しました。
この場を借りて紹介させていただきます。
○学級担任・特別支援教育コーディネーターのための
「特別な教育的ニーズ」をもつ子どもの支援ガイド。
戸田竜也 著。
明治図書出版 刊。
■もくじ・まえがき・著者紹介は こちら
■著者インタビューは こちら
■内容の一部紹介(立ち読み)は こちら (PDF)
著者の学校臨床から、29事例について考察を加えています。
よろしくお願いいたします。
学会に於ける活動報告
平成27年9月19-21日に仙台で開かれる日本特殊教育学会にて、
本プロジェクトの報告(ポスター発表:報告:9月20日AM)が行われます。
その他にも、メンバーによる報告が多数行われますので、
興味のある方は是非ご参加ください。
学会ホームページ
標津町・障害児ときょうだいのキャンプを実施しました
8月17日(月)~18日(火)、標津町の障害のある子どもときょうだいのための「ときわサマーキャンプ」を開催しました。これは、子どもたちの「思い切り、とことん遊ぶ!」を応援するために、2012年から、標津町保護者ネットワーク「サロンときわ」と北海道教育大学釧路校が共同で取り組んでいるものです。今年は、3歳から高校2年生までの30名の子どもと地域学校教育専攻の学生25名、釧路専門学校の学生1名が参加しました。
標津町文化ホールをベースキャンプに、はじめにアイスブレーキングゲームをし、その後は子どもと学生のペアで、標津町内の「お気に入りの場所」に行きました。しべつ海の公園で釣り体験、町営温水プールで水遊び、標津サーモン科学館で展示や魚とのふれあい体験、文化ホールでオセロや囲碁、ボールゲームをするなど、標津町の方々のご協力のもと、どの子どもも学生と一緒に楽しんでいました。そして夕食には、ときわサロンの父母の方々が準備してくださった具沢山カレーとフルーツポンチを頂き、その後は、恒例の花火を楽しみました。
翌朝は、あいにくの雨でしたが、標津農協の方々からおいしい牛乳をたくさん頂き、また元気に活動を再開しました。昼前、子どもたちと別れた後は、4人の保護者の方から、障害のある子どもときょうだいを育てる親の気持ちや願いについて、お話をうかがいました。どの保護者の方も、赤裸々な思いを伝えてくださり、これから教員になることを目指す学生たちにとって、貴重な経験となりました。
このキャンプは、子どもたちには、自分が大切にされ、受容される喜びを味わい知ることで、心の成長を促し、学生たちには、子どもを丸ごと受け止め、寄り添う体験に取り組むことで、教員としての人間性を高める、相互の育ち合いの場となっています。
子どもたちの様子…写真は こちら
中標津きょうだいレク「どら塾」が終了しました
2015.8.7(金) 釧根地区ADHD、LD、PDD懇話会中標津支部(通称、どらえもんくらぶ)主催の「どら塾」が開催されました。どら塾とは、中標津町内外の障害のある子どもときょうだいに楽しい1日を過ごしてもらおうと、4年前からどらえもんくらぶと北海道教育大学釧路校が共同して取り組んでいるものです。
4回目となる今年のどら塾は、3歳から高校2年生までの24名の子どもと大学生30名が参加しました。
午前中は、中標津町立中標津東小学校を会場に夏休みの宿題をしたり、体育館であそんだりなど、一人ひとりの時間を過ごしました。学生と一緒に工作をつくる子ども、宿題のプリントに取り組む子ども、子どもに将棋を教えてもらう学生や、子ども対学生でバトミントンの試合する場面もありました。
昼食はどらえもんくらぶのお父さん・お母さんが準備してくださったジンギスカンをみんなで食べました。
午後からは、途中小雨が混じる天気でしたが、道立ゆめの森公園の屋内施設、屋外遊具でたっぷりあそびました。
どら塾では、子ども一人に学生一人以上がつき、子どもの「やりたいこと」にとことん寄り添い、応援することを大切にしています。解散のときには、「また会おうねー」と声を掛けあう姿が見られました。
後日、釧路校・特別支援教育研究室のHPで写真を公開します。
なお、釧路校では、8/17-18の2日間、サロンときわと共同で標津町にてきょうだいのキャンプを実施します。