日誌

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パラリンピックの持つ力

とある総合病院の待合室でのこと。(さきほど実際に見聞きしたお話です)
NHKの放送が流されているため、連日のパラリンピックの映像を必然的に見ることになる。

おばあちゃんたちの会話
「今朝テレビでやってたんだけど、すごいもんだねえ。なに、義足っていうのかい。足がないのに10秒とか11秒とかっていう記録で走るんだねえ。」
「でも痛いんだろうねえ。」
「いやいや、普通の人よりずっと早く走るんだよ。」
「・・・・・・」

ちょっと噛み合わない会話が交わされてはいましたが、いままで最も「障害者スポーツ」とは縁遠かった層が、結果的に視聴することになり、その意識に変化をもたらしつつあるのは、大きな意味を持つのではないかと思います。

おそらく全国の病院の待合室で、このような光景が繰り広げられてのではないでしょうか。
そして、どれほど多くの高齢者、障害のある方々の気持ちに変化をもたらしたことでしょうか。

いくつになってもやればできる。これまで自分たちとは違う「能力の劣った人」としか認識していなかった人々が、とてつもない活躍をしている世界。

超高齢社会を迎えた今、パラリンピックは、単に障害者のためにあるのではなく、”国民の活力”そのものを変える力にもつながっているかもしれません。

関連情報
スポーツ庁 オリンピック・パラリンピック教育の推進
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