日誌

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パラ最終日に思う

今日で東京パラも最終日。
今回も素晴らしいドラマがたくさん生まれました。
毎回思うのは、「断然オリンピックより面白い(あくまで個人の感想です)」ということ。
パラロスになる方も多いのでは、、と。

しかし、1998の長野パラを知っている身からすると、まさに始まりの終わりであって、これからが本当の勝負という気がしています。
あのときも、「これで日本の障害者のスポーツ環境は変わる」と関係者はみな思ったに違いないのです。確かに、その後、少しは社会が変化したような気はします。しかし潮が引くように、マスコミの取材はなくなり、社会の話題からも遠ざかりました。
気がつけば、周りにいるのはもともと関係していた人たちだけというような、、。
当時を知る関係者は皆「長野の轍は踏むまい」と思っているに違いありません。

草の根の活動をしっかりと根付かせること、、、派手なメダル争いとは違い、地道な取り組みですが、それこそが本当のレガシー(遺産)なのだと思います。

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パラの成績

連日パラリンピックのニュースが続いています。
前回のリオデジャネイロ大会からライブ配信が行われるようになりましたが、今回は日本でも視聴しやすい日中の放映なので、視聴者数も多いと思われます。多くの人々が、ワクワク感を共有できるというのは素晴らしいことですね。さてよくある質問から。

Q 連日WR(ワールドレコード)がたくさん出ているのですが、障害者のスポーツ大会はほかにないのですか?なぜこんなにたくさんのWRが出るのですか。

A 種目によって違いますが、多くは世界選手権なども開かれています。オリンピックと同様、公式の大会などで参加標準記録を突破した選手など一定のレベルの記録を出した選手だけがパラリンピックに参加できるので、レベルの大会になります。
特に今回は、コロナの影響で事前に国際大会などが行われなかったケースも多く、選手がパラリンピックにピーキングを持ってきたこととも相俟って、記録ラッシュとなっているのではないでしょうか。また国際的に「パラリンピックの価値」が高まり、選手のパフォーマンスの向上と用具開発などに、より力が入る(予算の投入なども含め)ようになってきていることも考えられます。さらに障害については、個々の状態の個人差が大きく、一人一人に合わせたトレーニング方法や用具についてオーダーメイドの取り組みや支援が必要ですが、これらのトレーニング方法や支援方法に関する各国の研究開発が進んできていることなども要因として考えられるのではないでしょうか。
もちろん、その背景には選手一人ひとりの地道な努力と競技への向き合い方があるのですが。
「まだまだ可能性がある(伸びしろがある?)スポーツ」ということができるかもしれません。

記事
北海道新聞 2021年8月30日 朝刊 共生の理念レガシーに           
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幻の観戦予定

できなかった観戦を惜しんでも仕方ありませんが、記録として残しておくことも重要かと思いますので、まとめておきます。

ちなみに、以下は当初のミニマムの予定で会場入りが確定していたもの、
追加の機会が、あれば増やす予定だったものです。

8月25日 会場入り
  26日 車いすフェンシング
  28日 車いすバスケットボール
  29日 14:00-車いすラグビー 
     19:00-陸上競技 
  30日 車いすテニス
  31日 5人制サッカー
9月2日 AM:カヌー  
             PM(17:00-):テコンドー 
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幻のチケット登録サイト
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パラ観戦

今回のパラの画期的なところは、Live配信の量が確保されたことにあると思います。
テレビもそうですが、NHKのネット配信がスゴいですね。
ということで、こんな感じで視聴してます。

視聴中の動画⇒ 映像(10秒)



マルチ画面で多くの情報を手に入れることができるという点では、画期的だと思います。一方で、会場での観戦の空気感(競技者や観客との一体感やそれに伴う興奮度)の違いはいかんともしがたいものがあります。
今後(コロナ後)のあり方として、より気軽に競技観戦できるような、情報と環境の整備が必要だと思いました。
そのような機会を作ることが、障害のある方も含めより多くの国民がスポーツを身近に感じることにつながっていくのではないかと。

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パラリンピックが始まりました

本当は明日から現地入りをする予定でしたが、大会組織委員会から無観客の連絡があり、すべての予定がキャンセルに。

なんと、いつも海外まで行っていたパラリンピックを、自国開催なのにライブで見られないとは・・・。

その分なのか、新聞社からのコメントの取材が複数あり、以下に掲載されています。
いずれも1~2時間ほど電話でしゃべったウチの「一言」なので、どの部分を切り取ったのか・・ということなのですが・・。だいたいが、記事最後の「まとめ」に使われているようです。

読売新聞  8月19日 夕刊 スポーツ挑戦パラが後押し                     
北海道新聞 8月24日 朝刊 障害者スポーツの場 整備期待                   
毎日新聞  8月25日 朝刊 パラ上昇の57年 ハイテク格差顕在化                
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●北海道新聞 2020/10/3           大会、教室再開 笑顔の秋 名寄、鷹栖、札幌 取り組み続々
●北海道新聞 2020/8/24             コロナ禍 パラ選手強化苦悩 開幕まで1年
北海道新聞 2020/7/22  朝刊 コロナ禍と障害者スポーツ 練習の地域格差解消を 
毎日新聞  2020/5/25  朝刊 パラ団体細る資金 欧州は共生進む                   

その他の情報はこちら
http://hokutoku.net/jootq57y0-173/#_173
  
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オンライン就職支援

4月16日以下のような相談を実施しました 

10:00-10:20
・前日19:00に時間調整
・エントリーシートの内容に関する個別相談を実施

16:40-17:00
・教採自己推薦書の内容に関する個別相談を実施
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卒業生の就職支援

毎年行っている特別支援教育専攻生のための特支スペシャル
今年は新型コロナの影響で、3月6日の予定が流れ、4月14,15日に分散して人数を少なくして実施、、の予定も、、共同緊急声明のため実施できなくなり、やむなくzoomを使ってwebで実施となりました。
気持ちを切り替えてポジティブに行きましょう!



2日間で20人近くの学生がアクセスし、情報を共有しました。こんなときこそ力が試される、、ということで、”多様な支援方法”を学ぶ学生だからこその取り組みを発揮できるのではないでしょうか。
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パラリンピック最終日

多くの人が様々な思いを胸に抱きながら、パラリンピックも最終日を迎えました。
私はといえば、一足早く帰国し、TVで観戦しています。

【マスコミの報道が増えた】
 パラリンピックについては、これまでほとんど映像を見ることができませんでしたが、リオ大会位から報道も増えてきました。今回は時差もなかったこともあり、オリンピックに比べれば少ないものの、Liveで見ることができた点はかなり画期的なことだったと思います。
 ただ、視聴率はやはりそう高くはないようです。障害者のスポーツに対して馴染みがないということがあるかもしれません(端的に言えば人気がない、面白さが伝わっていない)。その意味で、最近多くみられるようになってきた「障害者スポーツの体験会」は意味があるかもしれません。
 また何より、障害のある人・子どもと一緒にスポーツを楽しむ体験(インクルーシブ体育・スポーツ)により、自然と興味もわくようになるということもあるのではないかと思うのですが、残念ながら日本ではまだ「一緒に体育を行う体験」をした人は少ないということもあると思います。
 一方、報道により、様々な障害のある人々が、スポーツを楽しむことができるという認識が広がれば、身近な障害のある人々に対する”様々な思い込み(主にネガティブなできるはずがないという考え)"も変わり、これまで制約の多かった生活も広がりをみせるかもしれません。つまり報道と観戦の広がりは、障害児者を含めた多くの人々の体育・スポーツ参加と相互作用の関係にあるわけです。
 その意味で、パラリンピックの視聴率は、インクルーシブな社会形成の一つのバロメータといってもいいのかもしれませんね。

【身近に感じたピョンチャンパラの課題】
 今回、いくつかの種目・時間帯で観戦チケットが手に入らず、感染をあきらめざるを得ないケースがありました。
韓国の発表では「史上最高の切符販売率」だったといわれていますが、チケットが手に入らなかった競技でも、空席が目立つ会場もありました。
・海外割り当て分が少なかったことと、販売作業の遅れ
・切符の企業や学校に配って(買い取りを含む)しまった
などが指摘されていますが、実は同じことが1998のパラリンピック長野大会の時も、指摘されていました。報道により盛り上がった人々が、切符を購入しようと思っても売り切れで手に入らなかったのに、テレビでは空席が目立つ会場が映し出されて、批判が起こったのでした、、。
 韓国の関係者もその点は、今後の課題である(聞き取り)と、認めていました。

 ロンドン大会で、実質的に会場が埋め尽くされていたことを考えると、「社会の成熟度」とも関係するのでしょうか。日本にとっても今後の課題であることは間違いないでしょう。

韓国チームが出る人気のカードは売り切れもあったが、日程によっては、会場の切符売り場で当日券が買えるものも。


子どもたちで埋め尽くされる会場。学校単位で教員に引率されて見に来ている。
Education Programとして、これまでも子どもの招待はあったが、今回はケタ違いの多さだ。
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ピョンチャン・パラリンピック

ピョンチャン・パラリンピック

今回は、アイスホッケー、カーリング、クロスカントリーの会場に足を運びました。
また韓国パラリンピック委員会事務局長のヘジャ・チュン先生と会合。
非売品のパラリンピック・ピンバッジセットを贈呈されました。




日本チーム・ベンチの様子

パラ・スポーツなどの名称で呼ばれるようになった障害者(の)スポーツであるが、やはり何となく「特別なスポーツ」のイメージがあるのではないだろうか。だが現地でいつも感じるのは、選手は国際レベルという意味で特別なスポーツの競技会に参加し、戦っているというだけで、"特別なスポーツ”をしているわけではないという点である。
確かに凄い戦いである。だが、そこに"障害という特別感"はない。戦って勝ち、戦って負ける。勝って喜び、負けて悔しがる。ある意味、私たちが見慣れたスポーツのドラマがそこにある。




今回、日本チームは参加していませんでしたが、競技と競技会場の視察をしました


右:韓国パラリンピック委員会・事務局長・全恵子(チュン・ヘジャ)先生

「1988の夏のソウル大会により、夏季のスポーツへの取り組みが広がった。30年がたち今回、冬季の大会を行ったことで、これから冬のスポーツへの取り組みが進むことになると思う。今後カーリングセンターを2か所、ホッケー会場も増やす予定である。」長らく韓国の障害者スポーツに第一線でかかわってこられたヘジャ・チュン先生のことばである。認識が広がること、取り組む人が増えること、まさにオリ・パラのレガシーである。韓国のこれからに注目です。
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夏のゼミキャンプ

今年も昨年に引き続き
夏のゼミキャンプを支笏湖野営場で行いました。
(障害児・者の野外活動体験支援のための研修・・デス)
で、ポイントは、自分たちが楽しむことデス。


テントを張り終えしばしくつろぐ


レク体験


キャンプの計画書?


冷たい水もなんのその?


定番のバーベキューとともに、燻製やダッジオーブン料理などなど野外活動料理に挑戦
火おこしも昨年の経験をもとにうちわなど使わずに一発点火できるようになりました

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札幌 障がい者スポーツふれあいフェスタ

札幌市の障がい者スポーツふれあいフェスタに、ゼミ(3-4年)・特士専攻生の皆さんと参加しました。

アンプティーサッカー体験


車いすバスケ選手でもある2年生の碓井さんらと車いすバスケット体験会


特士の体育館で毎週練習をしているフェンシングチームの体験ブースで


私も久しぶりにフライングディスク(アキュラシー)に挑戦
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福祉村ワークキャンプ

8/9-10
今年もゼミ生ほかの皆さんと北海道福祉村のワークキャンプに参加しました。




夜は遅くまで利用者の皆さんたちとカラオケなども楽しみました。
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教採ご苦労さん会+α

今年も教採(二次試験)が終わり何はともあれ、お疲れさま!


安井研3-4年生と札幌のビアガーデンで打ち上げ


でOBのIさんも駆けつけてくれて、併せて、お誕生日も祝ってもらいました。
みなさんありがとう!
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ゼミクリスマス/忘年会

今年最後のゼミは、年末スポーツ大会(ボッチャ)と
クリスマス会でした(実践体験学習デス!?)


赤チーム最後の大逆転で勝利!


優勝賞品授与

後半はクリスマス会
たこ(ウィンナー・チーズ)焼きと手作りケーキで

ケーキ作り班


たこ焼き班 みんな真剣です


成果物








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パラリンピックの持つ力

とある総合病院の待合室でのこと。(さきほど実際に見聞きしたお話です)
NHKの放送が流されているため、連日のパラリンピックの映像を必然的に見ることになる。

おばあちゃんたちの会話
「今朝テレビでやってたんだけど、すごいもんだねえ。なに、義足っていうのかい。足がないのに10秒とか11秒とかっていう記録で走るんだねえ。」
「でも痛いんだろうねえ。」
「いやいや、普通の人よりずっと早く走るんだよ。」
「・・・・・・」

ちょっと噛み合わない会話が交わされてはいましたが、いままで最も「障害者スポーツ」とは縁遠かった層が、結果的に視聴することになり、その意識に変化をもたらしつつあるのは、大きな意味を持つのではないかと思います。

おそらく全国の病院の待合室で、このような光景が繰り広げられてのではないでしょうか。
そして、どれほど多くの高齢者、障害のある方々の気持ちに変化をもたらしたことでしょうか。

いくつになってもやればできる。これまで自分たちとは違う「能力の劣った人」としか認識していなかった人々が、とてつもない活躍をしている世界。

超高齢社会を迎えた今、パラリンピックは、単に障害者のためにあるのではなく、”国民の活力”そのものを変える力にもつながっているかもしれません。

関連情報
スポーツ庁 オリンピック・パラリンピック教育の推進
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リオ・パラ

リオ・パラに思う

ついにこの時が来ました。
パラリンピックのことではありません。
その報道のことです。

いつもは現地で取材しているパラリンピックですが、今回は日本国内で観戦しています。
注目はNHKによるLIVE映像。これまで開会式や注目の決勝戦(深夜に行われたアイススレッジホッケー決勝戦など)以外、ほとんどLive映像はなく、非常に限られた情報しかなかったのですが、今回はNHKの総合でオリンピック並みの放映が行われています。

多くの国民が、競技の面白さやパフォーマンスのすごさに驚いているのではないでしょうか。

このような放映を通して、障害者のスポーツが「ふつーのこと」になっていくと良いですね。
少なくとも、ほとんど全く情報がなかったこれまでに比べれば、本当に画期的なことだと思います。

なんとなく、現地取材の役割も卒業?、、という気がします。
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福祉会

今年もyasui研ゼミOBによる福祉会がガトキンで開かれました。
今年来られなかった方も、来年は是非!

まずはアルコールなしで、夕食会


夕食を挟んで、「交流検討会」職種を超えた貴重な意見・情報交換が進みました。


参加者(の一部)


朝食もおいしかったです。温泉入って今年も解散。
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最終日




最終日は、ドナースマークの余暇センターで所長(以前ディスコの取材でお世話になったときは副所長)のレカートさんに出版報告をしてから、次回の調査の打ち合わせ。

ニーダーザクセンからベルリンへの移動を挟み、駆け足の6日間でしたが、お世話になった皆さんにお会いでき、また取材と次回の打ち合わせもできて、とっても中身の濃い数日間でした。
Danke sehr!
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フレーミングと統合スポーツクラブ




18日は、朝からフレーミング基礎学校を訪問。
校長先生にも出版報告と本の内容を簡単に紹介しました。
昼から州の会議があるとかで、「ウチの学校の実践が日本でも紹介されたことを報告する」
といって、本の内容をメモしながらお出かけになりました。
昼過ぎまで、打ち合わせや、新しくなった体育館でのスポーツ授業などを取材して移動。

夕方からSGHの「統合運動の集い」に行き、イボンヌさんにも報告とお礼。

それにしても、相変わらず大きいです。。。

活動もしっかり記録してきました。
おもしろい活動も取材できて、、早速キンダーぷらっつでも使ってみようと思います。
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SGHベルリン

Stahnfordで開かれていた車いすバスケットのリーグ戦に行き観戦。
なつかしいSGHベルリンチームの皆さんに挨拶、コーチ・新会長のシュミットさんに


夜はグードルン先生とベルリンチームで懇親
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ドイツへの報告


ヤーヌシュコルチャック支援学校のベックマン校長に著書を手渡し


キビナン職業学校では、新聞に載せるとのことで、校長も一緒に記念写真

そのほかリンデン支援学校でも新聞記者のインタビューの後タム校長、ペーター先生とと記念写真を撮りましたが、うっかりもらうのをわすれてしまったので後で送ってもらいたいと思います。
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walking




昨年の後半から新しく始まったシュパス・ブスのウォーキンググループの活動に参加


勝手にこんなものもお渡ししてしまいました
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ロンドン・パラリンピックから

ロンドン・パラリンピックから

今回は、長野パラリンピックから、夏冬合わせて通算6回目のパラリンピックの現地視察調査でしたが、とにかく、イングランドの観客の数と、その”質の高さ”に驚かされたというのが、もっとも強い印象です。

以前は、“障害者のスポーツ”などを観戦する人はあまりおらず、どの競技も観客がまばら、チケットなどもばらまくように配られていたというのが実情でした。ところが前回北京大会くらいから、事情が大きく変わり、チケットはほとんど手に入らない位の人気になってきました。

さらに北京大会の際は、あまりポピュラーでない競技では、いわゆる動員されてきている観客もいて、観戦マナーの問題も指摘されていたのですが、今回はそのようなこともなく、観客の熱気のこもった応援に、しみじみ「スポーツのおもしろさは、観客と選手の共同作業で作られる」と言うことを実感させられました。“障害者”がやっているかどうかは関係なく、“本物”の競技は、人を引きつける力があり、そして人びとを魅了するのです。

言い換えると”障害者スポーツ”としてではなく、観戦を楽しむという“文化としてのスポーツ”と、とらえてられるようになったといったらよいかもしれません。単に自国チームの応援をするのではなく、良いプレーや、ゲームの面白さを楽しもうとするその姿勢には、これからの在り方が示されたような気がしました。日本では、このような競技を目にする機会が少ないために、その本当の素晴らしさ(おもしろさ?)に、触れる機会が無いというのは残念なことです。

さて日本の選手も非常にがんばっていて、その活躍には心打たれるものがありました。一方オリンピック(金7個、国別11位)に比べ、そのメダル獲得の少なさが際立った大会(金メダル5個、国別24位)でもありました(右表参照)。もちろんメダル獲得だけが、大切なことではありませんが、この結果は「国としてのあり方が端的に表された」ものであることを、日本では認識すらされていないことが大きな問題といえるのではないかと思います。

要因としては、国としての支援の少なさとともに、一部マスコミでも指摘されているように、日本の選手の世代交代が進んでいないということもあげられます。学校でせっかく体験したスポーツを、卒業後に続ける環境が整備されていないのです。教育と福祉の連携のもとに地域で余暇やスポーツを継続するための、制度や社会に対する国民の関心も低いのが現状です。障害者(選手)に“がんばれ”というだけではなく、国としての取り組みの遅れが、まさにメダル獲得という結果となって示されたと言うことを、私たち多くの国民が認識すべきではないかと、つくづく考えさせられました。

教育(学校)と地域スポーツの連携や福祉支援制度との関係調整などの課題が、「メダル獲得数」という数字になって現れてしまったということ、さらにそのことに、ほとんど国民の関心が向いていないという二重の課題に対し、教育に関わる私たちがやるべきことは何か。今後取り組むべき課題は、多いようです。

組合ニュース2012年度第3号 2012924
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-スポーツの祭典:パラリンピックに想いをはせて-

コラム ■■                   
 -スポーツの祭典:パラリンピックに想いをはせて-
http://www.hokkyodai.ac.jp/intro/public/mailmagazine_backnumber/ezine010.html

北海道教育大学メールマガジン     
 第10号 2012.09.04配信
実は元の文章は以下のようなものでした。主な読者の対象が高校生ということで、編集者の方で少々毒気を抜いた文章にして掲載したようです。


 私は今、ASAPE(アジア障害者体育・スポーツ学会)への参加のため、香港に来ています。高齢化や人権意識の高まりとともに、アジアの発展途上国も含め、世界の目は障害者の生活向上に関する研究に向けられようとしています。特に2006年に国連が採択した「障害者の権利条約」以降、世界各国が条約の批准(国際的なルールを国として確認・同意すること)が進められる中、レジャー、レクリエーションやスポーツなどを含めた障害者等のあらゆるレベルの社会参加を進めるための方策が検討されようとしています。


 


 この条約については、20128月現在では、世界118ヶ国が批准している一方で、日本は国連採択から6年が経過した今日でも、未批准のままです。批准のためには、様々な法整備が必要で、制度が複雑な日本は、その改正などに時間がかかっているという事情があります。しかし、国民の障害者に関する意識の問題も大きいのではないかと感じています。


 


 日本ではまだ、「障害は特別なもので、それに関係するのは特定の人たち」と言う意識が強いのではないでしょうか。しかし、世界の多くの国々では、「社会にある障壁(バリア)」ととらえ、いつでも、誰にでも生じるものとして、人々の意識改革や社会整備が進められようとしています。学校教育の場はもちろんのこと、「障害者を含めた社会が、当たり前の社会」と言う認識を、全ての国民が共有する社会作りが求められていると思います。


 


 このメルマガが配信される9月上旬は、ちょうど障害者のスポーツの祭典パラリンピック(829日~99日開催)がロンドンで開かれており、私もロンドンにいる頃です。すでに国際オリンピック委員会と国際パラリンピック委員会は統合され、組織上も一体となるなどの統合化が進んでいます。しかし、オリンピックに熱狂した多くの国民も、「せいぜいオリンピックの真似事をしたお遊び」程度にとらえていることが多く、あまり関心が示されないままとなってきました。しかし実は全くの別物で、パラリンピックでは、人間の隠された能力開発や、各国のテクノロジーの粋を集めた高次元の戦いが繰り広げられているのです。


 


 その意味では、医療や工学技術、身体トレーニングにリハビリテーションといった、まさに「世界の最先端研究」の戦いの場でもあります。そんな裏事情を含め、もっともっと関心が向けられて良いと思っています。


 


 香港の暑さと、学生の熱気などを身近に感じながら、そんな障害者の身体やスポーツの研究に関する世界の“熱い想い”に思いをはせています。【2012.8.12作成】


 


※障害の「害」の字については、「障がい」と表記する動きもありますが、表記変更に関する議論が尽くされていないこと(根拠が明確ではないのに、安易な表記変更を行うのは問題の本質をそらすことになるということも)、障害者基本法を始め学術団体では障害の表記が使われていることから、「障害」を用いています。


(札幌校 特別支援教育専攻 教授 安井友康)


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1mを割りました



庭先の雪がやっと1mを割りました。
それにしても、近所中、植木はボキボキ。
今年は雪囲いの効果もあまりなかったようで。。。
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4月だというのに、岩見沢市内はさらに雪が積もりました。
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伊達遠征

15-16日、ゼミ生と伊達の福祉施設を訪問しました。


何故か右端で半分になっている私。。

夜は白崎先生のお宅で人生勉強?

今年もお世話になりました!!
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インクルージョン授業

今日はペーター先生お勧めの、近くの公立学校とのインクルーシブなスポーツ授業。
TV
ゲームが盛んな昨今、体の実際の接触を通した協力や”戦うこと”を体験することは、相互を理解する上で重要では?
とのことで、身体の接触を伴う共同的な遊びと、「レスリング」などの授業。



「インクルージョン授業正否の鍵は、モチベーションと継続性」、時々交流するのではなく、継続して一緒に行うことが大切とのことで、こんな授業も成立するんですねえ。

障害のあるなしに関係なく、いろいろな”助け合い”と本気の”戦い”が見られた、すばらしい授業でした。


その後は、やはりインクルーシブなプールの授業。肢体不自由の子どもも一緒にできるところが、プールの良いところ。

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職業学校

職業学校での一コマ

「おしゃべりは、線のむこうで」と決まっているらしく、みんな、線の向こうで輪になって、おしゃべり休憩タイム。
多様な年齢層が学ぶ学校ですが、おしゃべり好きのドイツ人らしく、そこここで輪になって長々しゃべっているのは、ちょっとおもしろいというか。。。
さらにきっちり境界線を守っているところも、ドイツ人らしいですね。





調査アイテム。
2010年製SonyのデジタルビデオカメラHDR-XR150に×0.7のワイドコンバージンレンズを噛ませて、授業風景をワイドに記録。
本体のHDにVTR記録しながら、SDカードに静止画を記録できるなど、なかなか強力です。
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リンデン

6日はリンデン特別支援学校とスポーツクラブの調査

伺ったサッカークラブでは、
「2005年から毎年来ているとのことですが・・・」と、新聞の取材を受けました。
ついでに私のカメラでも(プロに?)写真を撮ってもらいました。。。
たぶん同じ写真が新聞に載ることになるのでは。。?
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学校調査

この季節はすっかり木の葉が落ちて寂しくなってしまっていますが、ヤーヌシュコルチャック特別支援学校を訪問


副校長のバンマン先生からニーダーザクセンと特別支援学校の最新動向を伺いました。


キビナン職業学校

ヤーヌシュコルチャックなどを卒業した生徒たちが通っています。


夜は1996年にベルリン自由大学で受けていた演習で、ペアを組んだジグルーンに
16年ぶりに再開
当時は学生でしたが、今は近隣のギムナジウムで、英語とスポーツを教えているとのこと。
学校の様子も見に来て欲しいとずいぶん誘われたのですが、直前に連絡が取れたため、
日程的に難しく、今回は訪問をあきらめました。

次回は是非。
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ドイツへ調査に来ています

昨夜から10日間の予定でドイツニーダーザクセンの職業学校、特別支援学校などの調査に来ています。今回4度目となる職業学校では、ついに支援が必要な学生のスポーツの授業をみることに。
もう一つ、特別支援学校・福祉法人の方は、すでに十数回も通い詰めているので、すっかりおなじみ。
あれこれ「おもしろそうな授業やスポーツクラブを見ていかないか」と誘われているのですが、他にも行く予定があり、時間が限られているのがちょっと残念。
また来ます。

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泊まっているホテルは、今回初めて泊まるところなのですが、調査地二カ所へそれぞれ10kmほどのちょうど中間にあり、大変便利。

公共交通手段はないので、自動車を借りて行ったり来たりの毎日になります。


レストランが経営するホテルだけに食事もかなりいけます

どうやら人気のレストランらしく、周りには何もない田舎のホテルなのに、たくさん人が集まってきています。


部屋の方もかなりのゆったりサイズ。ついでに机もゆったりサイズなので、
原稿仕事にはちょうど良い感じです。
今日は昼までに仕上げるはずの原稿を1時間ほどオーバーして何とか送付しました。
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今日も大荒れ

我が家のベランダからは。。。

何も見えず




日々記録を塗り替えつつある岩見沢市の積雪
市街地2m越えの積雪で都市機能も停止状態
10万人規模の中核都市でこれだけ降ると、事態は深刻です。

JR、路線バスは運休、国道は大渋滞
側道は雪にはまった車が、あちこちで立ち往生

先日は吹雪による視界不良で家から出てすぐにどこを走っているかもわからなくなり、気がつけば雪の壁に突っ込んでいました。もっとも時速は10km/hも出ていないので実害はありませんでしたが。。
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吹雪


映画シャイニンgを思わせる猛烈な吹雪 (AM11:00)


ガレージから車を出すだけで一仕事
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通学路


多くの子どもが通う通学路も。。
もっとも吹雪の際は風を遮る効果があったりしますが。。





一階がすっかり雪に埋もれてしまった。。
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大雪

我が家の前も、なんだかすごいことになっています。
本当は歩道付の二車線道路なんですけど。。



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地吹雪



地吹雪で視界がきかず、気がつけば畑に転落。。

真っ白いキャンパスに向かって車を走らせている感じになったかと思ったら、どこが道でどこが畑か一瞬のうちに分からなくなりました。JAFを呼び1時間ほどすると吹雪もやんで視界が開けてきたので、記録の写真を。

吹雪はやんだものの、いくら待っても救援がこないため、試しに雪をどけセンターデフロックで走らせてみると、、、動きました!

ということで、2時間かけて無事脱出。


通勤も命がけです。
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