札幌キャンパス情報

知的障害児の心理・生理・病理の講義の様子

後期の火曜日3講目にある知的障害児の心理・生理・病理は、特別支援教育専攻1年生の必修となっています。
他の専攻の学生さんも含めて、今年度は75名の学生さんが受講しています。

前回の講義では5~6名ずつのグループに分かれて、「子どもの手の機能の発達」について検討しました。

課題
クレヨンに握り方が尺側把持(人差し指~小指までの4本の指で握る)の子どもが、橈側把持(親指、人差し指、中指)で握ることができるようになるためには、どんな遊びをしたら良いでしょう?

いろいろなアイディアが出てきたのでご紹介します!

前腕をひねることができるようになればよいと考えた学生さんは・・・
・ドアノブをひねる
・砂時計やコップをひっくりかえす
・太鼓を叩く
・両端の色が異なるクレヨンで持ち替えずにお絵かき
・車のハンドルを動かす
                などなど


生活の中で手をつかった動作を練習すると、手の機能が発達すると考えた学生さんは・・・
・教育テレビを見ながら着替えをする
・カキ氷を作る(ハンドルを回す)
・わたあめを作る(わりばしを回す)
・チョコバナナを作る
・お花に水をあげる
                などなど

手先を細かく使った遊びを多く取り入れ、手首をひねる、手首を固定する練習により手の機能が発達すると考えた学生さんは・・・
・輪ゴム鉄砲
・絵本めくり(しかけ絵本等でつまみなども練習)
・野菜スタンプ
・おはじき
・オセロ
                などなど


手の運動の土台となる体~肩~肘を安定させる遊びを考えた学生さんは・・・
・つなひき
・天井やホワイトボードでお絵かき
・かえるとび
・巨大シャボン玉
・鉄棒
・人間知恵の輪
・釣り            などなど


たくさんのアイディアが出てきました!

ただ繰り返しお絵かきをするのではなく!
手の機能の土台となっている全身運動を取り入れたり
握る・つまむの土台となる肘~手首をひねる・固定する遊びを取り入れたり
お絵かき以外の手先の遊びで指先の機能を高めたり
講義で学んだ「運動の発達」に即した遊びを考えてくれました!