札幌キャンパスの情報
札幌校の卒論タイトルを紹介します
2月6日に札幌校の講義棟の教室で卒論審査会が行われ、24人が発表し、1年生から4年生と教員を含む85人が参加しました。
以下に2019年3月卒業生の卒論テーマを研究室別に紹介します。
特別支援教育心理学研究室(青山研):
「広汎性発達障害の小学5年生女児への漢字指導の考察」
「通常学級に在籍する小学6年生男児に対するSSTの検討 —ロールプレイを用いた指導を通してー」
特別支援教育方法研究室(三浦研):
「病弱教育に対する教員の捉えーB市におけるインタビュー調査からー」
「石狩市における手話言語条例の制定とその影響について」
「教員養成大学に在籍する学生における授業UD化に関する理解と評価〜実践とアンケートを通して」
障害児運動発達研究室(池田研):
「教育実習が学生のメンタルヘルスに及ぼす影響—教員養成大学と医療人養成学校の比較からー」
「障害者の“おしゃれな服装”は健常者からの好感度を高めうるか?—潜在的ステレオタイプに着目した実験的検討」
「円陣行動による集団凝縮生への影響」
「発達障害児の生活の満足度— 運動・日常生活動作・親との関連—」
特別ニーズ教育学研究室(千賀研):
「発達障害児をもつ養育者が就学先の決定に向けて前向きな感情を獲得する過程—周囲のサポートに着目してー」
「インクルーシブ教育に対する北海道の教員免許保持者の意識調査」
「障がい者の就労継続支援に関する企業調査研究」
教育福祉研究室(安井研):
「教室内掲示物と教師が理想とする学級雰囲気」 「障害者に対する顕在的・潜在的意識」
「視覚障害児・者におけるランニング活動の現状について」
「学習意欲向上の要因分析」
「長期休業中の知的障害児の余暇支援における保護者のニーズ ーインタビュー調査を通してー」
「自由遊び活動の場における支援者の有効な関わりについて」
「知的障がい中学生におけるピクトグラムの優位性—日常生活で用いられる情報から考察してー」
教育心理学研究室(齊藤研):
「特別な配慮を必要とする学生に対する大学教員の知識と支援に関する実態調査」
「ASD傾向と社会的同調圧力に関する研究」
「ASD児に適した教授方法の検討」
「障害児・者のきょうだいの意識と必要な支援〜きょうだいへのインタビュー・座談会を通して〜」
「大学生が大学生活で感じる「困り感」への支援の検討に関する研究」
※ UD化=ユニバーサルデザイン化
SST=ソーシャルスキルトレーニング
ASD=広汎性発達障害
ゼミの様子~音楽療法~
余暇支援に向けて
卓球は、天候に左右されないスポーツとしては比較的小スペースかつ少人数でチーム対戦も取り組める活動です。
札幌校の臨床スペースでは、学生のうちに様々な運動遊びやスポーツに親しむ機会があります。
札幌校の特別支援教育専攻の4年生は、卒論の中間発表が無事に終って、専攻教員とお昼休みに卓球を真剣に楽しんでいます(写真↓)。
10月26日と29日の2日間、夕方に25人の卒論の中間発表と6人の修士論文のデザイン発表会が行われました。
8月上旬に教採が終ってから卒論に取り組んで来きた4年生ですが、少し身体も動かして12月末の提出に向けて頑張ってほしいと思います。
地震と台風による状況(札幌)
札幌の特支1年生が選んだ特別支援教育の図書
まずは自分が関心のある本を選んで借りて読み、お互いに内容を紹介し合い、興味や理解の幅を広げていきます。
今年の1年生が興味を持った本は、インクルーシブ教育の実践、障害のある子どもの演劇活動、自閉症児のための音楽療法、障害者スポーツ、不登校の子どものケア、児童虐待による発達への影響、聴覚障害教育、病弱児・院内学級、アスペルガー症候群の家族、発達障害のある大学生、成人の学習障害(とくに読字障害)などでした。
入学したばかりなのに、自分なりの視点や興味を持って本を選んでいて感心します。
これから4年間、しっかり学んでいきましょう!
海外で活躍する卒業生
2007年の改組で札幌校の「特別支援教育専攻」となった際の、
1期生が研究室を訪問してくれました。
海外青年協力隊員としてバングラディシュでの教育支援を経験した後
(当時の詳細な記録はこちらに)
日本の福祉機関などで働き、さらにタイで子どもの教育支援に従事。
この春からは「タイの日本人学校」の専任教師として教科指導のほか、
特別支援教育にも携わることになったとのこと。
今後の活躍に期待です。
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追加情報
4月10日、大学院の授業のゲストスピーカーとしてタイの教育事情をお話しいただきました。日ごろ接することができない貴重なお話をうかがうことができ、大変参考になりました。
札幌市・北海道教採の二次試験が大きく変わります
その代わりに個人面接を2回に分けて行うとしていますが、詳細は4月3日に要綱として配布するとしています。
北教大札幌校の特別支援教育専攻では、春休みから二次試験を見据えた対策を行っているところですが、今度の個人面接でも教職への意欲・情熱や人物の誠実さ、教師として成長する可能性が重視されることは変わりないと思います。
毎年、4年次の4月から教員採用試験を受ける4年生と教員が集まって、個人面接に向けた取り組みを行っています。
人から見られるプレッシャーのなかで、自分が伝えたい事を的確に言葉にすること、自己コントロールを身に着けて緊張した面接場面でも力を発揮できるようにサポートしていきます。
二次試験の詳しい情報は、北海道・札幌市教育委員会のホームページをご覧ください。
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/ksi/H31senkoukensa_henkou.htm
校外学習の様子(札幌校)
2月22日に市内の特別支援学級の子ども達が校外学習で札幌校にやってきました!
池田ゼミの卒業生が担任しており、校外学習の場所に教育大を選んでくました。
まずは車いす体験からスタート
座る役と車いすを押す役を体験しました。
子どもから「押すのが楽しい!」という声が聞かれました。
続いて、小体育館での運動遊び。
トランポリンやボルダリングでたくさん体を動かしました。
学生のボランティアさんも6人参加。
終わりの挨拶で記念メダルを手渡しました。
(メダルの詳細はツイッター「さっきょうとくし」で検索してみてください)
予定ではここまででしたが、一緒に学食でお昼を食べよう!ということになりました。
卒業生の先生
学生さんからは「楽しかった!」という声が聞かれました。
また引率の先生からは「学生さん、一生懸命やってくれて素晴らしいですね」とお褒めの言葉をいただきました!
卒業生も、しっかり子どもたちの様子を見て声をかけたり関わったり、素敵な先生になっていました。嬉し限りです。
こんな校外学習のプラン良いですね!
また遊びに来てくれると嬉しいです!
*写真の掲載の許可はいただいていますが、一部加工しています。
札幌校で卒業論文審査会が行われました
札幌校では2月6日に「平成29年度 卒業論文審査会」が行われ、計27名が発表しました。4年生は1月31日に卒論を提出してから1週間弱で配布資料とプレゼンテーションを準備しました。今年は全員無事に審査が通り、卒業まであと少しとなりました。
北教大札幌校の特別支援教育専攻では、障害児心理学研究室、障害福祉研究室、障害児教育方法研究室、障害児運動発達研究室、特別支援教育心理研究室、特別ニーズ教育学研究室の6つのゼミに分かれて卒業論文を制作しました。
以下は、今年度のテーマ一覧です。
・障害児・者のきょうだいの意識と必要な支援
・自己肯定感の低い中学1年生女子生徒における予習型学習指導の考察
・冬季障害者スポーツの意義―チェアスキーに焦点をあてて―
・障害者の演劇活動における社会的包摂機能の検討―演劇プロジェクト参加者へのインタビュー調査から―
・高等学校国語科における授業のユニバーサルデザイン化の検討
・高等学校定時制課程の特別支援教育の現状について―教員へのインタビュー調査から―
・特別支援学校の進路指導・卒後支援についてーA高等支援学校の事例を基にー
・教員養成課程の学生の障害理解における実態及びカリキュラム効果に関する研究
・教員を志望する大学生が持つ自閉症に対する社会的態度に関する研究
・「障がい者」表記が潜在的な態度に及ぼす効果
・大学生が重症心身障害児と関わることで学ぶもの
・教員を志す学生の障害者に対する態度の変容―介護等体験を通してー
・「気になる子ども」の野外活動に関する研究
・障害者俳優が出演するアメリカ映画・ドラマの作品分析に関する研究
・自閉症の特異的な書字能力についてー視覚フィードバックに着目した検討―
・同時処理優位なアスペルガー症候群の中学3年生男子への学習指導の考察―英語と数学の学習を通してー
・筆記具の持ち方の違いによる疲労・書字速度・筆圧の比較
・毛筆を用いた運筆練習の効果に関する検討
・BGMの音量が計算課題の遂行に及ぼす影響について
・音読時の眼球運動と文字列の音の構造との関連について
・展望記憶における外的方略使用の特徴と教育的支援について
・一斉授業場面におけるASD児の課題についての検討
・ASDの特異的な書字能力に関してー視覚フィードバックに着目した検討―
・ASD者のコミュニケーションにおける同調性―拍手協調課題の実験を用いて―
・児童養護施設における学習支援ボランティアの役割に関する研究
・札幌市における「日本語指導が必要な児童生徒」への教育の実態と課題
・へき地・小規模校の教育的利点についての検討―B町における教師へのアンケート調査を通して―
・小学校における休み時間の実態と活用の可能性
※ASD とは自閉症スペクトラム障害のことを指しています
早速バランスベンチ遊び
卒業論文審査会の準備
全員”無事”に提出できたようです。
来週火曜日は卒業論文の審査会があります。
提出してすぐですが、今日は10時から審査会の練習をしました。
学生さんたち、準備をすすめて頑張っています。
あと一息ですね!
池田
ゼミの様子
池田ゼミには4年生5名(本日、卒論締切日!)と3年生6名が在籍しています。
3年生は週1回のゼミで興味のある研究分野に関する発表や、実際に実験してみた結果の報告会を行っています。
写真はゼミの風景です。
これは、調べたQOL(生活の質)の評価スケールをネット上で紹介しているサイトにみんなでアクセスしているところです。
スライドにまとめて発表することもありますが、スマホでぱっとすぐに検索できてしまうので、こういう形での報告になることもしばしば~
こちらの写真はゼミの3年生が家で検証した嚥下食です。
嚥下食とは、ご飯を飲み込むことに苦手さがあるお子さんや高齢者の方が食べやすいようにとろみをつけたり、やわらかく煮込んだりした食事のことです。
実際にチャーハンを嚥下食のように作ってみた様子をLINEで写真共有してくれました。
感想は
「少ない量でおなかが一杯になる」
「なんで、こんなご飯を食べているのだろう・・・という気持ちになる」
ということでした。
この検証から、食事とQOLについての研究を進めていきたいと考えているようです。
札幌校では、2年生の今時期から所属するゼミを考えて、3年生になるとそれぞれのゼミでの勉強が始まります。
「知的障害児の心理教育アセスメント」授業風景
北教大札幌校の特別支援教育専攻では、2年生の必修科目として後期に「知的障害児の心理教育アセスメント」を行っています。
発達障害児や知的障害の子どもに用いることの多いアセスメント(KBAC-IIおよびWISC-IV)の実物を使いながら、検査方法や評価、指導に生かす観点などを学んでいます。
遊び場の活動2
「身体活動支援臨床」の受講生10名が3グループに分かれ、いろいろな身体活動遊びを考えます。
次の週、実際に子どもたちと遊びながら実践力を高めるという授業です。
活動が始まった11月にはちょっと緊張気味だった受講学生も、子どもたちを楽しく盛り上げながら進行できるようになってきました。
さらに「腕」と「発想」を磨いて、より楽しい、そして内容のある活動が展開できるようになると良いですね。
こどもの遊び場in教育大(身体活動支援臨床)
の授業では、様々な運動遊具を利用した活動について学びます。
(今年度は10名が受講しています)
今日は地域の子ども(肢体不自由・運動障害のある児童等)との「スポーツクラブ」活動:「子どもの遊び場in教育大」を行いました。
初めて会う子どもも学生もちょっと緊張気味?
でもパラシュートを使ったアイスブレークで、みんな笑顔に。
続いて車いすを利用した「宝集めリレー
「好きな活動を行うコーナー」で、あっという間に1時間が過ぎました。
※プライバシー保護のため、写真については一部加工をしています
なお「子どもの遊び場in教育大」について、今年度は以下の日程で開催を予定しています。
12月12日(火)16:40-17:40(16:30集合)
12月26日(火)16:40-17:40(16:30集合)
1月16日(火)16:40-17:40(16:30集合)
参加を希望される方は、以下の取り合わせ先まで
asobiba_tokushi*yahoo.co.jp
*の部分には、@を入れてください
件名:「子どものあそびば」
※運動等に障がいのある小・中学生を優先
知的障害児の心理・生理・病理の講義の様子
他の専攻の学生さんも含めて、今年度は75名の学生さんが受講しています。
前回の講義では5~6名ずつのグループに分かれて、「子どもの手の機能の発達」について検討しました。
課題
クレヨンに握り方が尺側把持(人差し指~小指までの4本の指で握る)の子どもが、橈側把持(親指、人差し指、中指)で握ることができるようになるためには、どんな遊びをしたら良いでしょう?
いろいろなアイディアが出てきたのでご紹介します!
前腕をひねることができるようになればよいと考えた学生さんは・・・
・ドアノブをひねる
・砂時計やコップをひっくりかえす
・太鼓を叩く
・両端の色が異なるクレヨンで持ち替えずにお絵かき
・車のハンドルを動かす
などなど
生活の中で手をつかった動作を練習すると、手の機能が発達すると考えた学生さんは・・・
・教育テレビを見ながら着替えをする
・カキ氷を作る(ハンドルを回す)
・わたあめを作る(わりばしを回す)
・チョコバナナを作る
・お花に水をあげる
などなど
手先を細かく使った遊びを多く取り入れ、手首をひねる、手首を固定する練習により手の機能が発達すると考えた学生さんは・・・
・輪ゴム鉄砲
・絵本めくり(しかけ絵本等でつまみなども練習)
・野菜スタンプ
・おはじき
・オセロ
などなど
手の運動の土台となる体~肩~肘を安定させる遊びを考えた学生さんは・・・
・つなひき
・天井やホワイトボードでお絵かき
・かえるとび
・巨大シャボン玉
・鉄棒
・人間知恵の輪
・釣り などなど
たくさんのアイディアが出てきました!
ただ繰り返しお絵かきをするのではなく!
手の機能の土台となっている全身運動を取り入れたり
握る・つまむの土台となる肘~手首をひねる・固定する遊びを取り入れたり
お絵かき以外の手先の遊びで指先の機能を高めたり
講義で学んだ「運動の発達」に即した遊びを考えてくれました!
ゼミ活動の様子
この夏の安井研のゼミ活動の様子を、こちらに紹介しています。
ちなみにゼミの活動は、学生の皆さんが主体的に企画しています。
その年、各ゼミによって、特色のある様々な取り組みが行われています。
札幌校特別支援教育専攻の教員6名の交流
札幌校の6名が学外で集まるのは半年ぶりくらいになります。
会の目的(名目?)は、5月から産休・育休に入った池田千紗先生の出産祝いと前期が無事終わった打ち上げです。
池田先生は第一子が生まれて3カ月とは思えないほど、明るくお元気そうで何よりでした。
10月から復帰されるとのこと、また授業の様子なども「ほくとくネット」で報告があると思います。
9月30日~10月1日の北海道特別支援教育学会(@札幌医科大学)開催に向けての準備、また小学校やふじのめ学級の実習も始まります。
ふっくらと美味しいうなぎで英気を養い、交流を深めました。
タイのラチャバット大学との交流
札幌校からは教員、院生、学部生など10名ほど、ラチャバット大学からは通訳を含む11名が参加して交流の時間を持ちました。
集合写真と記念品の交換の様子から、当日の和やかな雰囲気が伝わって来ます。
情報交流のメインは、青山教授の「日本における特別支援教育の現状と課題」とタイのワラディ教授の「タイにおける特別支援教育の現状と課題」のプレゼンでした。
英語がメインですが、タイ語や日本語も交えて意見交流をしました。
参加した院生や学生は、英語のコミュニケーションに不慣れでしたが、丁寧な準備や対応をしてくれたので、タイからの参加者からは「素晴らしい学生さん達ですね!」とお褒めのお言葉を頂きました。
(2017年5月30日)
新1年生の専攻生と図書館へ
専攻別の必修授業「アカデミックスキル」の授業の一環で、図書館の使い方の案内と特別支援教育関係の本を借りて紹介し合うという活動を行いました。
演習を伴う授業のため、専攻生26名を半分(13名)に分けてあります。
図書館の使い方や所蔵の場所の案内が終わり、特別支援教育関係の図書がある場所で自分が読んでみたい本を探して借りました。
大学の授業と並行して、自分なりに選んだ本と出会い、読んだ内容をお互いに伝え合うと、同期生の学びが高まりそうです。