札幌キャンパスの情報
8月2日(土)札幌校オーキャン開催情報
2025年8月2日(土)に札幌校のオープンキャンパスを開催します!
時間構成は昨年度までと同様で予定しています。
午前の部10−12時 専攻紹介・模擬授業・校内ツアー・個別質問
午後の部13-15時 専攻紹介・模擬授業・校内ツアー・個別質問
専攻教員と学部1年生が中心となって専攻紹介と校内見学ツアーを行います。専攻生への質問タイムもありますので、ぜひご参加ください。
専攻認定のインスタ @sakkyotokushi でも特支専攻の様子を情報発信中です!
後日、詳しい内容については大学公式ホームページから発表されます。
札幌校 大学オーキャン情報 8月2日開催
<参考>
・旭川校オーキャン情報 7月26日開催
・釧路校オーキャン情報 7月21日開催
・函館校オーキャン情報 7月19日開催
・岩見沢校オーキャン情報 第1回6月28日、第2回10月4日
・各キャンパスの日程一覧
札教特支4年生卒業論文テーマ一覧(2024)
【令和6年度 札教特支4年生卒業論文テーマ一覧】
2024年度から山下研が加わり、札幌校の特支専攻は5つのゼミ体制になりました!
アンケート調査、訪問調査、インタビュー調査、文献・Web調査など、それぞれのテーマに応じて様々な研究アプローチがありました。
最後まで諦めず、よく頑張りました!
<安井研:障害福祉研究室>
・エスコンフィールド北海道における車椅子利用者の アクセシビリティに関する調査研究
・放課後等デイサービスにおける児童生徒への自己決定支援に関する取り組みについての調査
・障害者就労支援事業所が抱える課題
・障害児の運動時間の確保におけるフライングディスクの有用性
・健常者の身体障害者に対するイメージとその変容
<齊藤研:障害児心理研究室>
・生徒の発話内容・発話量から分析する外国語活動が生徒に与える影響
・教員養成課程の学生における発達障害児者への意識及び態度に関する検討ー「教師児童」の関係と「教師同士」の関係による比較ー
・読書が視覚障害者に与える影響についての考察
・教職課程学生のICT活用に関する意識と実践的学習機会の重要性に関する検討
・ADHDに対する象徴的障害者偏見と公正感受性の関連性の検討
・TRPG を介したコミュニケーション能力向上の可能性の検討
・大学生における先延ばし行動とASD傾向との関連延ばし行動とASD傾向との関連
<池田研:障害児運動発達研究室>
・話す活動が日常生活で感じるストレスにもたらす影響~大学生を対象として~
・VRを活用した自己運動知覚誘導が姿勢制御に与える影響について
・多様な主体が参加できるスポーツの機会の創出~スポーツを「つくる」授業の実践~
・保護者との連携を目指した偏食に対する栄養教育の検討
・VRを用いた捕球動作練習の効果―知的障害・発達障害のある高校生2事例による検討―
<千賀研:特別ニーズ教育学研究室>
・特別支援学校における地震防災教育に関する調査研究
・米国カリフォルニア州における障害者の就労支援と移行支援に関する研究
・障害を抱える子どもの保護者の育児ストレスに関する調査研究ーブログの分析からー
・教員養成課程の大学生における睡眠習慣の調査研究
<山下研:特別支援教育研究室>
・ひらがなの読みに困難さがみられる児童の多職種連携によるアセスメントと支援方法の検討について
・心理検査フィードバックにおける保護者の心境ー通級指導教室担当者と学級担任のつながりからー
・漢字を書くことに困難がある中学生へのアセスメントと指導
・トゥレット症の認知の現状と今後の展望
・札幌市中学校発達障がい通級指導教室の現状と課題
卒論テーマ一覧(札幌校特支4年生)
2023年度の卒論テーマ一覧を研究室別にまとめました!
<安井研:障害福祉研究室>
・ヘルプマークの利用者ニーズについて
・視覚障害者の旅行のニーズから考えるユニバーサルツーリズム
・パラスポーツが障害に対するイメージに与える影響
・定時制高校における特別支援教育の現状と課題について
・障害児者を対象とした読書支援の実態と推進に関する調査
・障害者の吹奏楽参加の機会に関する調査
・特別支援学級の体育における生徒の取り組み状況と運動有能感の調査
・大学生がボランティアに参加する際に必要とする具体的な情報の調査
<齊藤研:障害児心理研究室>
・発話意図推測場面における自閉傾向者の視線パタンの分析
・知的障害者の排泄衛生管理行動の確立に向けた家庭内支援の検討
・社会的先行情報が対人行動予測に与える影響-ASD傾向との関連性について-
・ひらがなの書字に困難を示す脳室周囲白質軟化症児への支援について
・日本のインクルーシブ教育に対する教員と保護者から見た要望の調査
・障がい児に対する動物介在介入(AAI)の有効性について
・視覚障害者の疑似体験を通した移動時の配慮行動の変化
<池田研:障害児運動発達研究室>
・VR を活用した練習が捕球運動パフォーマンスへ与える影響
・日本の性教育に関する研究の動向と今後の課題-学習指導要領と国際セクシュアリティ教育ガイダンスの照らし合わせ-
・人形劇活動での関わりが子どもの発達へ与える影響
・児童の偏食に対する特別支援学級教員の捉え方と指導の実際
<千賀研:特別ニーズ教育学研究室>
・明治・大正期における乙竹岩造の特殊教育観の形成
・北海道東川町における国際教育とインクルーシブ教育の展開
・小学校における包括的な学級経営に関する研究―学年による差異に焦点をあてた調査から―
・スペインのバレンシア州における特別教育とインクルーシブ教育
・中国の特殊教育と随班就読の地域比較研究
・日米のアリーナ・ドームのアクセシビリティに関する調査研究
2024年度からは山下研が加わり、札幌校の特支専攻は5つのゼミ体制になります!
R5札幌校の特支専攻生の卒論テーマ一覧
札幌校の障害者心理・運動発達・障害者福祉・特別ニーズ教育学などの諸分野の研究室から4年生が卒業論文の研究デザインを発表しました。
5月のデザイン発表、10月の中間発表、2月の卒論審査会もありますので、今後の取り組みに期待します!
・ヘルプマークの利用における現状と課題について
・視覚障害者の旅行のニーズから考えるユニバーサルツーリズム
・大学生がボランティアに参加する際に必要とする具体的な情報の調査
・パラスポーツが障がいに対するイメージに与える影響
・障がい児に対する動物介在療法(AAT)の有効性について
・定時制高校における特別支援教育の現状と課題について
・VR を活用した練習が捕球運動パフォーマンスへ与える影響
・知的障害児・者の性教育に関する研究の動向と今後の課題
・特別支援学級の体育における運動有能感・劣等コンプレックスをもととした調査
・身辺自立に向けた家庭内支援の検討
・対人交流場面における社会的情報の提示がASD者の視線パタンに与える影響について
・日米のアリーナ・ドームのアクセシビリティに関する調査研究
・スペインの特別教育とインクルーシブ教育
・中国の特殊教育と随班就読の地域比較研究
・ASD児の偏食に対する特別支援学級教員と保護者の捉え方と指導の実際
・ひらがなの読み書きに困難を示す脳室周囲白質軟化症児への支援について
・発話意図推測場面における自閉傾向者の視線パタンの分析
・特別な教育的支援を必要とする児童を含む通常の学級における学級経営に関する研究-学年による差異に焦点をあてた調査から-
・障害者の吹奏楽参加の機会に関する調査
・人形劇活動での関りが子どもの発達へ与える影響
・障害児者を対象とした読書支援の実態と推進に関する調査
・日本のインクルーシブ教育に対する教員と保護者から見た要望の調査
・明治・大正期における乙竹岩造の特殊教育観の形成
・北海道東川町における国際教育とインクルーシブ教育の展開
教職大学院:作業療法士と連携した特別支援学級における運動指導実践報告―児童の変化と指導方法の課題―
※なお卒業論文テーマは10月末に最終決定するため、上記の内容が一部変更される可能性があります。
札幌校・卒論テーマ紹介(2022年度)+卒業後の進路
令和4年度 卒業論文 テーマは以下の通りです。
札幌校では研究室のゼミ活動を基本としながら、5月末の卒論デザイン発表、10月末の中間発表、2月初旬の卒論審査会を通して、専攻全体で取り組んでいます。
<障害児心理学研究室>
・読み書きに困難さがある中学生男児に対する概念知識と手続的知識のスキーマに基づく数学文章問題指導の効果
・歌唱中の指揮行動と視線の同調性:自閉症特性の違いによる検討
・自閉症スペクトラム障害者と定型発達者の授業場面における視線の特徴の比較
・「ながら会話」場面における平準化現象の検討:輪飾り作り作業時のコミュニケーション分析を通して
・「交流及び共同学習」への教員の意識や現状の課題についての研究
<障害児運動発達研究室>
・蝶々結びの概念と手続の統合の過程
・教員免許取得予定者を対象とした災害時の一般的避難所運営・福祉的ニーズの理解に関する調査
・あらゆる子どもが遊びやすい公園の整備に関する調査:札幌市の公園利用の需要と課題
・運動場面における応援の身体的・心理的影響:幼児期の子どもを対象とした検討
<障害者福祉教室>
・教科への意欲を高める自己評価の実践と検討:中学校特別支援学級でのOPPAの活用を通して
・知的障害児のパラシュート活動に関する研究
・障害のある子どもとその保護者への自由遊びのニーズ調査と実践
・知的障害のある中学生の投動作についての実践研究:遠投と正確投げの比較を通して
・放課後等デイサービスの保護者支援プログラムやイベントのニーズ
・障害者の文化芸術活動推進に向けた美術館の取組の現状と課題について
<障害児教育学研究室>
・特別支援教育におけるプログラミング教育について:日本と英国との比較を中心として
・アメリカの才能教育から考える特別支援教育のあり方:2E教育の充実を図るために
・教員養成課程の大学生におけるいじめに関する意識調査とその考察:定型発達児との認識の違い
・教員養成課程の大学生における色覚異常に関する調査
・知的障害児の自己肯定感に関する文献研究
<特別ニーズ教育学研究室>
・特別支援学校寄宿舎における子どもの睡眠困難についての調査研究
・小学校のインクルーシブ教育に関する通常学級担任への意識調査の研究:札幌市と豊中市を比較して
・高等支援学校の部活動「音楽部」に関する調査研究:生徒の主体的活動に焦点をあてて
・震災時における障害者支援の課題に関する研究:北海道胆振東部地震の新聞報道から
・障害者雇用制度の日英比較研究
【2023年3月卒業生の進路状況】
小学校教員・・・・・12名
特別支援学校教員・・3名
中学校教員・・・・・1名
市役所・・・・・・・1名
発達支援事業所・・・1名
大学院・・・・・・・1名
民間企業・・・・・・5名
(業種:学童保育・放課後デイ、学習塾、保険会社、通信業者など)
7月30日Webプレオーキャン&8月27日札幌校オープンキャンパス開催
→Webオーキャンは、学部生1-4年生の6名の協力のもとで無事に終わりました。
当日に紹介したスライドはこちらです→2022Webオーキャン用スライド.pdf
②8月27日(土)は午前10時~と午後13時~、同じ内容で2回実施します。専攻別に教室が分かれており、他専攻と比較したい人は午前と午後に異なる専攻の教室に参加することも可能です。
札幌校オープンキャンパス2022 ←詳細はこちらより(昨年度の専攻紹介の動画も掲載)
事前申し込みは8月1日より、上記の大学HPから受け付けが開始となります。
在学生と専攻教員に接する機会となりますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
令和2年度 札幌校・卒論テーマ
対面での討論できない、実験やインタビューができない、お子さんへの指導ができない、などなど、様々な変更、苦労、工夫が求められる中での卒業研究でした。
それぞれの興味関心でテーマを決めて、試行錯誤を繰り返し、論文を完成させました!
安井ゼミ
障害者スポーツ当事者による授業の現状と課題について
札幌市内の車椅子利用者における劇場利用のニーズについて
教員養成大学に属する大学生の障害者に対する潜在的態度に関する研究
三浦ゼミ
特別支援学級の児童の生活スキルに関する実態調査
教員免許 を取得しない 一般大学生の発達障害理解について
池田ゼミ
主観的方向感覚と目的地までの行動特徴との関連の検討
空間認識能力向上に向けた 3 次元地図による学習効果の検討
インクルーシブ体育の実践-体育科学生の変容に着目して-
健常な成人を対象としたスヌーズレン空間の利用の効果について
方向音痴と空間認識能力の関係性について
千賀ゼミ
障害者プロレスの印象の変化に関する研究
ナイジェリアの初等・中等教育と特殊教育
教員養成系大学の学生はどのように障害者と関わってきたかー特別
日本と中国の大学生における障害者のバリアフリーと社会参加に関する意識調査研究
LGBT当事者へのインタビューによる検討~大学生活の改善にむけて~
齊藤ゼミ
漢字書字に困難を持つ中学生男児の分散学習と集中学習の効果について
先行オーガナイザがASD児者の文章読解に及ぼす効果―グラフィックオーガナイザとテキストオーガナイザの比較 ―
ADHD傾向によるギャンブリグ課題の再検査時の成績変化について
教員養成課程大学における発達障害についての意識調査
学習に遅れのある小3年生女児へのひらがな指導方法の検討
特別支援教育実習におけるリフレクションによる障害理解の促進について
ナラティブにおける自閉症傾向と主語省略の関連について
青山ゼミ
算数と作文に苦手のある小学3年生女児への指導—認知特性の強みを活かした指導—
同時処理優位な小学校 5 年生男児への漢字指導 ―認知特性に基づいた漢字読字指導―
高機能自閉症が疑われる児童に対する SST の効果の検討
漢字書字が苦手な小学校 4 年生男児への漢字指導―同時処理優位の認知特性を生かしてー
自閉スペクトラム症の子どもへの指導で心がけたいこと(レポート紹介)
前回は「自閉スペクトラム症の子どもへの指導をするとき、どんなことを心掛けたいですか?」というテーマでした。
全15回の講義の最後の課題でしたが、それまでに学んできた「1つの課題を多視点で考える」ということができているレポートをご紹介したいと思います。
自閉スペクトラム症のお子さんだけでなく、周りのお子さんたちのことも考えた素敵なレポートです。
(レポートを書いた学生さんの承諾を得て掲載しています)
*****以下、レポート*****
学校生活の中で指導を行う際に心がけたいのは、物に対する感覚不安と、人に対する状況 不安を最低限に和らげることである。聴覚や嗅覚のほか、視覚、触覚、圧覚、味覚などの 感覚過敏は完全に無くすことはできない。
感覚による不快感によって、学びや、児童が望 むコミュニケーションの機会が妨げられないような学校の環境づくりが必要である。 まず、教室の装飾を抑えて、シンプルな色合いにすることである。楽しく学べる雰囲気 にするために、過度な装飾を施す教室もあるものの、コントラストが強いほど視覚過敏の 児童は疲労してしまう。色の彩度を抑えた空間や道具(白色ではなく、うすい緑色のノート など)を用いる。
次に、触覚(圧覚)過敏についてである。死角から肩を叩かれると痛みを感じることもあ るから、身体には触れずに、真正面から話しかける。相手がこちらに気づいていないとき は、急いで気づいてもらおうとはせず、机を軽く叩いてみる。
人や物が動くと、聴覚は過敏に反応してしまう。机や椅子といった移動する物には緩衝 材を付け、物が落ちたときに音が立たないようカーペットを敷く。小学校では中休み・昼 休みに児童が一気に移動するため、保健室などの静かなところへ移動する。
授業中、自閉 症スペクトラムの児童が強い刺激を感じたら「ZOOM」などの連絡ツールを使ってコミュ ニケーションを取ることも可能ではないか。
給食を食べるとき、味覚過敏な子・そうでない子に対しても、むやみに食べることを強 要しない。食器は、ぶつかったときの衝撃が少ないプラスチック製のものを用いる。食べ 物の匂いが混ざらないように、お皿にはラップをかける。質感や味によって食べられない 料理は、材料の切り方を変え、ほかの食べ物で栄養を補う。しかし、親御さんや栄養士さ んの協力が必要である。
自閉症スペクトラムの児童が、他の児童と同じ学級に所属している場合「過敏に感じるこ とは人それぞれが持つ個性の延長である」ことを知ってもらうのはもちろん、絶対に否定しない。不快に感じたことで他の児童との隔たりを感じないように、学校に行きたいのに 行けないといった二次的障害が生じないように仲介する。
自閉症スペクトラムの児童だけでなく、周りの児童にも目を向ける。例えば、聴覚過敏 の児童が他の児童に「うるさい」と言った場合、刺激への配慮に欠けていた部分は今後気 をつける必要があるし、気持ちを伝える言葉はどうしたらよかったのか等の改善点を見つ け、互いの誤解をとくことが大切である。
【参考文献】
「第 15 回:知的障害児の心理生理病理(自閉スペクトラム症).pdf」 最終閲覧日: 2021 年 2 月 5 日
「通常学級での特別支援教育 第 39 回 | みつむら web magazine | 光村図書出版」 <https://www.mitsumura-tosho.co.jp/webmaga/tokubetsushien/detail39.html> 最終閲覧日: 2021 年 2 月 5 日
「自閉症スペクトラムの感覚過敏を知り子供のストレスを軽減させる | managram」 <https://www.manacal.co.jp/wp/?p=454> 最終閲覧日: 2021 年 2 月 5 日
身体活動・遊びのアイディア
2021年最初のアップは「巧技台」を使った身体活動アイディアです。
巧技台は木製のパーツを組み合わせ、いろいろなコースをつくることができます。
(写真はオオニシ体育HPより)
https://oonishi-t.jp/about-kougidai/
札幌キャンパス遊戯室では、バランスベンチと組み合わせてこんなコースを作ってみましたよ!
上る、くぐる、またぐ、歩く、はいはい…いろいろな動きができます!
コースの先を確認する、目で見て足や手の動きをコントロールするといったことも学習できます!
細い、太い、長い、短い、高い、低い、数などの概念も学習できます!
オリジナルコースを作って子どもたちと遊びたいですね。
卒業生の様子を紹介♪②
札幌校の特別支援教育専攻Webオープンキャンパス情報
ぜひご覧ください!
札教 特別支援専攻のWebオープンキャンパスWeb
卒業生の様子を紹介♪
知的障害児の心理生理病理
令和元年度 札幌校・卒業論文テーマ一覧
2020年2月5日に教員6名を含む87名が参加して、卒論審査会が行われました。
23人の4年生から卒業論文の報告があり、学生や教員との質疑応答を行いました。
今年のテーマは以下の通りです。自分なりに関心をもったテーマを探求しました!
小学校の交流教育における教師の役割に関する研究:インタビュー調査を通して
協調運動が苦手な幼児に対するなわとび指導
対人関係に困難を抱える発達障害児に対するSSTの検討
回想法を用いた活動の効果と必要な配慮について
学校現場における性的マイノリティに係る児童に関する取り組みの現状と課題について
障害者雇用率制度における一考察:2014年と2018年における比較を通してみえる障害者雇用状況の現状と課題について
肢体不自由児をもつ母親の子育ての現状と養育態度に影響を及ぼす要因の考慮:被養育態度との関連から
脳性まひ児の算数の解き方とインフォーマル算数・認知機能の関連
発達障害児の保護者支援について
札幌市の私立幼稚園における特別支援教育
こだわりの強い幼児の保護者支援の検討:子どもと保護者のパッケージ指導を通して
トゥレット症候群の小学生男児の文章音読時における眼球運動について
知的に遅れのある同時処理優位な小学2年生女児へのひらがな指導
知的障害がある生徒の情報機器の利用に関する実態調査
漢字習得に困難を示す小学男児の反復練習の効果についての検討
バイリンガルの小学年生女児への漢字指導:同時的方略を用いたかるた遊びを通して
同時処理優位の中学2年生に対する英語読み指導:ローマ字読みをベースとした指導を通して
中学校教師の特別支援教育への意識に関する研究
高等支援学校等における運動部部活に関する調査
教員養成課程の学生の障害理解を構成する「認識」「態度」に関する検討
授業に人は必要か?:大学生を対象にした説明場面視聴中の視線パタンと理解度の比較から
自閉傾向のある大学生における「語り」について:逆行性推論に焦点を当てて
大学生を対象としたきょうだい支援プログラムの開発と実施に関する研究
みんなのあそび場の様子
札幌校講義の様子
新入生の交流会
専攻教員で食事会
札幌校教員の書籍紹介:悩んだときに手に取ってみてはいかがですか?
台北市立大学との交流事業
札幌校の卒論タイトルを紹介します
2月6日に札幌校の講義棟の教室で卒論審査会が行われ、24人が発表し、1年生から4年生と教員を含む85人が参加しました。
以下に2019年3月卒業生の卒論テーマを研究室別に紹介します。
特別支援教育心理学研究室(青山研):
「広汎性発達障害の小学5年生女児への漢字指導の考察」
「通常学級に在籍する小学6年生男児に対するSSTの検討 —ロールプレイを用いた指導を通してー」
特別支援教育方法研究室(三浦研):
「病弱教育に対する教員の捉えーB市におけるインタビュー調査からー」
「石狩市における手話言語条例の制定とその影響について」
「教員養成大学に在籍する学生における授業UD化に関する理解と評価〜実践とアンケートを通して」
障害児運動発達研究室(池田研):
「教育実習が学生のメンタルヘルスに及ぼす影響—教員養成大学と医療人養成学校の比較からー」
「障害者の“おしゃれな服装”は健常者からの好感度を高めうるか?—潜在的ステレオタイプに着目した実験的検討」
「円陣行動による集団凝縮生への影響」
「発達障害児の生活の満足度— 運動・日常生活動作・親との関連—」
特別ニーズ教育学研究室(千賀研):
「発達障害児をもつ養育者が就学先の決定に向けて前向きな感情を獲得する過程—周囲のサポートに着目してー」
「インクルーシブ教育に対する北海道の教員免許保持者の意識調査」
「障がい者の就労継続支援に関する企業調査研究」
教育福祉研究室(安井研):
「教室内掲示物と教師が理想とする学級雰囲気」 「障害者に対する顕在的・潜在的意識」
「視覚障害児・者におけるランニング活動の現状について」
「学習意欲向上の要因分析」
「長期休業中の知的障害児の余暇支援における保護者のニーズ ーインタビュー調査を通してー」
「自由遊び活動の場における支援者の有効な関わりについて」
「知的障がい中学生におけるピクトグラムの優位性—日常生活で用いられる情報から考察してー」
教育心理学研究室(齊藤研):
「特別な配慮を必要とする学生に対する大学教員の知識と支援に関する実態調査」
「ASD傾向と社会的同調圧力に関する研究」
「ASD児に適した教授方法の検討」
「障害児・者のきょうだいの意識と必要な支援〜きょうだいへのインタビュー・座談会を通して〜」
「大学生が大学生活で感じる「困り感」への支援の検討に関する研究」
※ UD化=ユニバーサルデザイン化
SST=ソーシャルスキルトレーニング
ASD=広汎性発達障害
ゼミの様子~音楽療法~
余暇支援に向けて
卓球は、天候に左右されないスポーツとしては比較的小スペースかつ少人数でチーム対戦も取り組める活動です。
札幌校の臨床スペースでは、学生のうちに様々な運動遊びやスポーツに親しむ機会があります。
札幌校の特別支援教育専攻の4年生は、卒論の中間発表が無事に終って、専攻教員とお昼休みに卓球を真剣に楽しんでいます(写真↓)。
10月26日と29日の2日間、夕方に25人の卒論の中間発表と6人の修士論文のデザイン発表会が行われました。
8月上旬に教採が終ってから卒論に取り組んで来きた4年生ですが、少し身体も動かして12月末の提出に向けて頑張ってほしいと思います。
地震と台風による状況(札幌)
札幌の特支1年生が選んだ特別支援教育の図書
まずは自分が関心のある本を選んで借りて読み、お互いに内容を紹介し合い、興味や理解の幅を広げていきます。
今年の1年生が興味を持った本は、インクルーシブ教育の実践、障害のある子どもの演劇活動、自閉症児のための音楽療法、障害者スポーツ、不登校の子どものケア、児童虐待による発達への影響、聴覚障害教育、病弱児・院内学級、アスペルガー症候群の家族、発達障害のある大学生、成人の学習障害(とくに読字障害)などでした。
入学したばかりなのに、自分なりの視点や興味を持って本を選んでいて感心します。
これから4年間、しっかり学んでいきましょう!
海外で活躍する卒業生
2007年の改組で札幌校の「特別支援教育専攻」となった際の、
1期生が研究室を訪問してくれました。
海外青年協力隊員としてバングラディシュでの教育支援を経験した後
(当時の詳細な記録はこちらに)
日本の福祉機関などで働き、さらにタイで子どもの教育支援に従事。
この春からは「タイの日本人学校」の専任教師として教科指導のほか、
特別支援教育にも携わることになったとのこと。
今後の活躍に期待です。
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追加情報
4月10日、大学院の授業のゲストスピーカーとしてタイの教育事情をお話しいただきました。日ごろ接することができない貴重なお話をうかがうことができ、大変参考になりました。
札幌市・北海道教採の二次試験が大きく変わります
その代わりに個人面接を2回に分けて行うとしていますが、詳細は4月3日に要綱として配布するとしています。
北教大札幌校の特別支援教育専攻では、春休みから二次試験を見据えた対策を行っているところですが、今度の個人面接でも教職への意欲・情熱や人物の誠実さ、教師として成長する可能性が重視されることは変わりないと思います。
毎年、4年次の4月から教員採用試験を受ける4年生と教員が集まって、個人面接に向けた取り組みを行っています。
人から見られるプレッシャーのなかで、自分が伝えたい事を的確に言葉にすること、自己コントロールを身に着けて緊張した面接場面でも力を発揮できるようにサポートしていきます。
二次試験の詳しい情報は、北海道・札幌市教育委員会のホームページをご覧ください。
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/ksi/H31senkoukensa_henkou.htm
校外学習の様子(札幌校)
2月22日に市内の特別支援学級の子ども達が校外学習で札幌校にやってきました!
池田ゼミの卒業生が担任しており、校外学習の場所に教育大を選んでくました。
まずは車いす体験からスタート
座る役と車いすを押す役を体験しました。
子どもから「押すのが楽しい!」という声が聞かれました。
続いて、小体育館での運動遊び。
トランポリンやボルダリングでたくさん体を動かしました。
学生のボランティアさんも6人参加。
終わりの挨拶で記念メダルを手渡しました。
(メダルの詳細はツイッター「さっきょうとくし」で検索してみてください)
予定ではここまででしたが、一緒に学食でお昼を食べよう!ということになりました。
卒業生の先生
学生さんからは「楽しかった!」という声が聞かれました。
また引率の先生からは「学生さん、一生懸命やってくれて素晴らしいですね」とお褒めの言葉をいただきました!
卒業生も、しっかり子どもたちの様子を見て声をかけたり関わったり、素敵な先生になっていました。嬉し限りです。
こんな校外学習のプラン良いですね!
また遊びに来てくれると嬉しいです!
*写真の掲載の許可はいただいていますが、一部加工しています。
札幌校で卒業論文審査会が行われました
札幌校では2月6日に「平成29年度 卒業論文審査会」が行われ、計27名が発表しました。4年生は1月31日に卒論を提出してから1週間弱で配布資料とプレゼンテーションを準備しました。今年は全員無事に審査が通り、卒業まであと少しとなりました。
北教大札幌校の特別支援教育専攻では、障害児心理学研究室、障害福祉研究室、障害児教育方法研究室、障害児運動発達研究室、特別支援教育心理研究室、特別ニーズ教育学研究室の6つのゼミに分かれて卒業論文を制作しました。
以下は、今年度のテーマ一覧です。
・障害児・者のきょうだいの意識と必要な支援
・自己肯定感の低い中学1年生女子生徒における予習型学習指導の考察
・冬季障害者スポーツの意義―チェアスキーに焦点をあてて―
・障害者の演劇活動における社会的包摂機能の検討―演劇プロジェクト参加者へのインタビュー調査から―
・高等学校国語科における授業のユニバーサルデザイン化の検討
・高等学校定時制課程の特別支援教育の現状について―教員へのインタビュー調査から―
・特別支援学校の進路指導・卒後支援についてーA高等支援学校の事例を基にー
・教員養成課程の学生の障害理解における実態及びカリキュラム効果に関する研究
・教員を志望する大学生が持つ自閉症に対する社会的態度に関する研究
・「障がい者」表記が潜在的な態度に及ぼす効果
・大学生が重症心身障害児と関わることで学ぶもの
・教員を志す学生の障害者に対する態度の変容―介護等体験を通してー
・「気になる子ども」の野外活動に関する研究
・障害者俳優が出演するアメリカ映画・ドラマの作品分析に関する研究
・自閉症の特異的な書字能力についてー視覚フィードバックに着目した検討―
・同時処理優位なアスペルガー症候群の中学3年生男子への学習指導の考察―英語と数学の学習を通してー
・筆記具の持ち方の違いによる疲労・書字速度・筆圧の比較
・毛筆を用いた運筆練習の効果に関する検討
・BGMの音量が計算課題の遂行に及ぼす影響について
・音読時の眼球運動と文字列の音の構造との関連について
・展望記憶における外的方略使用の特徴と教育的支援について
・一斉授業場面におけるASD児の課題についての検討
・ASDの特異的な書字能力に関してー視覚フィードバックに着目した検討―
・ASD者のコミュニケーションにおける同調性―拍手協調課題の実験を用いて―
・児童養護施設における学習支援ボランティアの役割に関する研究
・札幌市における「日本語指導が必要な児童生徒」への教育の実態と課題
・へき地・小規模校の教育的利点についての検討―B町における教師へのアンケート調査を通して―
・小学校における休み時間の実態と活用の可能性
※ASD とは自閉症スペクトラム障害のことを指しています
早速バランスベンチ遊び
卒業論文審査会の準備
全員”無事”に提出できたようです。
来週火曜日は卒業論文の審査会があります。
提出してすぐですが、今日は10時から審査会の練習をしました。
学生さんたち、準備をすすめて頑張っています。
あと一息ですね!
池田
ゼミの様子
池田ゼミには4年生5名(本日、卒論締切日!)と3年生6名が在籍しています。
3年生は週1回のゼミで興味のある研究分野に関する発表や、実際に実験してみた結果の報告会を行っています。
写真はゼミの風景です。
これは、調べたQOL(生活の質)の評価スケールをネット上で紹介しているサイトにみんなでアクセスしているところです。
スライドにまとめて発表することもありますが、スマホでぱっとすぐに検索できてしまうので、こういう形での報告になることもしばしば~
こちらの写真はゼミの3年生が家で検証した嚥下食です。
嚥下食とは、ご飯を飲み込むことに苦手さがあるお子さんや高齢者の方が食べやすいようにとろみをつけたり、やわらかく煮込んだりした食事のことです。
実際にチャーハンを嚥下食のように作ってみた様子をLINEで写真共有してくれました。
感想は
「少ない量でおなかが一杯になる」
「なんで、こんなご飯を食べているのだろう・・・という気持ちになる」
ということでした。
この検証から、食事とQOLについての研究を進めていきたいと考えているようです。
札幌校では、2年生の今時期から所属するゼミを考えて、3年生になるとそれぞれのゼミでの勉強が始まります。
「知的障害児の心理教育アセスメント」授業風景
北教大札幌校の特別支援教育専攻では、2年生の必修科目として後期に「知的障害児の心理教育アセスメント」を行っています。
発達障害児や知的障害の子どもに用いることの多いアセスメント(KBAC-IIおよびWISC-IV)の実物を使いながら、検査方法や評価、指導に生かす観点などを学んでいます。
遊び場の活動2
「身体活動支援臨床」の受講生10名が3グループに分かれ、いろいろな身体活動遊びを考えます。
次の週、実際に子どもたちと遊びながら実践力を高めるという授業です。
活動が始まった11月にはちょっと緊張気味だった受講学生も、子どもたちを楽しく盛り上げながら進行できるようになってきました。
さらに「腕」と「発想」を磨いて、より楽しい、そして内容のある活動が展開できるようになると良いですね。
こどもの遊び場in教育大(身体活動支援臨床)
の授業では、様々な運動遊具を利用した活動について学びます。
(今年度は10名が受講しています)
今日は地域の子ども(肢体不自由・運動障害のある児童等)との「スポーツクラブ」活動:「子どもの遊び場in教育大」を行いました。
初めて会う子どもも学生もちょっと緊張気味?
でもパラシュートを使ったアイスブレークで、みんな笑顔に。
続いて車いすを利用した「宝集めリレー
「好きな活動を行うコーナー」で、あっという間に1時間が過ぎました。
※プライバシー保護のため、写真については一部加工をしています
なお「子どもの遊び場in教育大」について、今年度は以下の日程で開催を予定しています。
12月12日(火)16:40-17:40(16:30集合)
12月26日(火)16:40-17:40(16:30集合)
1月16日(火)16:40-17:40(16:30集合)
参加を希望される方は、以下の取り合わせ先まで
asobiba_tokushi*yahoo.co.jp
*の部分には、@を入れてください
件名:「子どものあそびば」
※運動等に障がいのある小・中学生を優先
知的障害児の心理・生理・病理の講義の様子
他の専攻の学生さんも含めて、今年度は75名の学生さんが受講しています。
前回の講義では5~6名ずつのグループに分かれて、「子どもの手の機能の発達」について検討しました。
課題
クレヨンに握り方が尺側把持(人差し指~小指までの4本の指で握る)の子どもが、橈側把持(親指、人差し指、中指)で握ることができるようになるためには、どんな遊びをしたら良いでしょう?
いろいろなアイディアが出てきたのでご紹介します!
前腕をひねることができるようになればよいと考えた学生さんは・・・
・ドアノブをひねる
・砂時計やコップをひっくりかえす
・太鼓を叩く
・両端の色が異なるクレヨンで持ち替えずにお絵かき
・車のハンドルを動かす
などなど
生活の中で手をつかった動作を練習すると、手の機能が発達すると考えた学生さんは・・・
・教育テレビを見ながら着替えをする
・カキ氷を作る(ハンドルを回す)
・わたあめを作る(わりばしを回す)
・チョコバナナを作る
・お花に水をあげる
などなど
手先を細かく使った遊びを多く取り入れ、手首をひねる、手首を固定する練習により手の機能が発達すると考えた学生さんは・・・
・輪ゴム鉄砲
・絵本めくり(しかけ絵本等でつまみなども練習)
・野菜スタンプ
・おはじき
・オセロ
などなど
手の運動の土台となる体~肩~肘を安定させる遊びを考えた学生さんは・・・
・つなひき
・天井やホワイトボードでお絵かき
・かえるとび
・巨大シャボン玉
・鉄棒
・人間知恵の輪
・釣り などなど
たくさんのアイディアが出てきました!
ただ繰り返しお絵かきをするのではなく!
手の機能の土台となっている全身運動を取り入れたり
握る・つまむの土台となる肘~手首をひねる・固定する遊びを取り入れたり
お絵かき以外の手先の遊びで指先の機能を高めたり
講義で学んだ「運動の発達」に即した遊びを考えてくれました!
ゼミ活動の様子
この夏の安井研のゼミ活動の様子を、こちらに紹介しています。
ちなみにゼミの活動は、学生の皆さんが主体的に企画しています。
その年、各ゼミによって、特色のある様々な取り組みが行われています。
札幌校特別支援教育専攻の教員6名の交流
札幌校の6名が学外で集まるのは半年ぶりくらいになります。
会の目的(名目?)は、5月から産休・育休に入った池田千紗先生の出産祝いと前期が無事終わった打ち上げです。
池田先生は第一子が生まれて3カ月とは思えないほど、明るくお元気そうで何よりでした。
10月から復帰されるとのこと、また授業の様子なども「ほくとくネット」で報告があると思います。
9月30日~10月1日の北海道特別支援教育学会(@札幌医科大学)開催に向けての準備、また小学校やふじのめ学級の実習も始まります。
ふっくらと美味しいうなぎで英気を養い、交流を深めました。
タイのラチャバット大学との交流
札幌校からは教員、院生、学部生など10名ほど、ラチャバット大学からは通訳を含む11名が参加して交流の時間を持ちました。
集合写真と記念品の交換の様子から、当日の和やかな雰囲気が伝わって来ます。
情報交流のメインは、青山教授の「日本における特別支援教育の現状と課題」とタイのワラディ教授の「タイにおける特別支援教育の現状と課題」のプレゼンでした。
英語がメインですが、タイ語や日本語も交えて意見交流をしました。
参加した院生や学生は、英語のコミュニケーションに不慣れでしたが、丁寧な準備や対応をしてくれたので、タイからの参加者からは「素晴らしい学生さん達ですね!」とお褒めのお言葉を頂きました。
(2017年5月30日)
新1年生の専攻生と図書館へ
専攻別の必修授業「アカデミックスキル」の授業の一環で、図書館の使い方の案内と特別支援教育関係の本を借りて紹介し合うという活動を行いました。
演習を伴う授業のため、専攻生26名を半分(13名)に分けてあります。
図書館の使い方や所蔵の場所の案内が終わり、特別支援教育関係の図書がある場所で自分が読んでみたい本を探して借りました。
大学の授業と並行して、自分なりに選んだ本と出会い、読んだ内容をお互いに伝え合うと、同期生の学びが高まりそうです。
1月提出の卒業論文について
今年も1月末に4年生20名が卒業論文を無事に提出いたしました。
一覧にはいろいろなテーマがありますが、3年次の各研究室ゼミから始まって2年間かけてじっくりと取り組んだ成果が実を結んでいます。
最近は卒業論文を課さない大学もあるようですが、一つのテーマに関連する研究論文を何十本と読み、自分で実際に実験や調査を行って、その結果をまとめるという一連の研究プロセスによって、高い専門性が育っています。
学部1-3年生も卒業論文のデザイン発表会(5月末)、中間発表会(10月末)、卒論審査会(2月)への参加を通して、研究内容だけでなく発表方法や質疑応答も含めて学ぶ機会となっています。
平成28年度卒業論文タイトル一覧
・「青年期のASD者の自尊感情に影響する保護者の養育態度の検討」
・「展望的記憶の想起に関わる要因の検討」
・「大学生の障害理解における教員養成カリキュラム効果に関する研究」
・「1930-1945年における優生政策の日独比較研究-新聞記事の分析を通じて-」
・「滝乃川学園における石井筆子の「教員保母養成」に関する研究」
・「手先が不器用な子どもの評価・支援方法の比較~教師と作業療法士の視点から~」
・「北海道における通級指導教室の変遷」
・「自己肯定感の低いアスペルガー症候群小5女児に対するダンス指導」
・「再現ドラマ鑑賞とロールプレイによる高等支援学校生徒の消費者教育の実践的研究」
・「読みに苦手意識のある小4女児に対する認知特性に配慮した音読指導」
・「知的障害児・者のセクシュアリティに関する自己決定支援」
・「教員養成課程における板書の読みやすさ向上に関する研究」
・「気になる子どもの引き継ぎにおける幼小間の情報交換についての検討」
・「時間管理に困難を示すPDD中学生男子生徒に対する生活スキル指導-自己記録とトークン・エコノミー法を用いた指導を通して-」
・「発達障害小3女児における学習態度の形成-認知特性に配慮した漢字指導を通して-」
・「バランス機能・疾走フォーム・疾走スピードの関係-不器用児のための短距離走指導への予備的研究」
・「高等学校定時制に在籍する生徒の自尊感情の変化について」
・「同時処理優位であるPDD小5男児における漢字指導」
・「教員養成課程における学生の障害理解教育の資質向上のための検討」
・「眼球運動と筆順の学習時・なぞり書き時における視線の関連について
-健常成人・健常児・発達障害児による検討-」
学位記授与式
おめでとうございます。
札幌校講義の様子~音楽会~
リコーダーグループと歌グループ(手話付)に分かれて、「さんぽ」の練習をしました。
練習ではお友達同士で喧嘩を始める生徒
歌いたがらない生徒
周囲の様子にパニックになってしまう生徒
などなど
生徒たちの迫真の演技に先生役はへとへとでした。
先生役の学生さんが工夫したリコーダー!
片手が麻痺している約の生徒も片手でリコーダーを演奏することができました!
音楽専攻の学生さんが、片手でも演奏できるように楽譜を書き直したり
特別支援教育専攻の学生さんが、パニックになった生徒役へすぐに対応したり
それぞれの専攻の得意を生かした模擬授業ができました!
卒業論文の仮提出
卒論を大学に提出するのは1月末ですが、正式な提出の前に各研究室の先生にしっかりと読んでもらい、修正すべき点、加筆すべき点などに手を加え、1月中に仕上げることになります。
今年はいくつかの研究室が仮提出を12月22日に設定していました。
連休やクリスマスをゆっくり過ごすということなのでしょう。
大学教員の方は、何冊か受け取った卒業論文を年末年始に読んで、1月初回のゼミで本人に渡します。
研究室によってはケーキをみんなで食べたりして、仮提出で一息ついていました。
札幌校講義の様子~調理実習~
今回は「調理実習」ということで、フルーツ白玉とたこ焼きを作りました。
子ども役の学生さんは、それぞれの子どもの特徴をつかんで演じていました。
「ADHD(3分に1回離席)」
「自閉症(丸いものが大好きで、スケジュール変更が苦手)」
「分娩麻痺(片手が動かない)」
「視覚障害(視野が狭い)」
「診断無し(非協力的)」
「診断無し(リーダー的存在)」
子ども役の学生さんには、それぞれこっそり指令を出していて・・・
例えば、
「丸いものが大好きな自閉症の子はたこ焼きプレートを触ってやけどしそうになる」
「非協力的な子どもは、他の子のじゃまをしたり、いじわるをする」
教師役の学生さんは、様々なハプニングに対応しながら模擬授業を進めていました。
来週は模擬授業の様子を撮影した動画を見ながらの反省会です。
札幌校にある特別支援専攻の調理室では、こんな実践的な学びができますよ!
知的障害児の運動・認知特性 講義の様子
昨年は、グループワークを中心に、漢字の学習方法や靴紐をしばる練習方法について学びました(昨年のブログ参照)。
今年は、家庭科専攻、音楽専攻、アウトドア専攻の学生さんが受講してくれているので、それぞれの得意を活かした実習を行います。
実習内容を考える学生さんの様子
学生さんが子ども役と教師役に分かれて、模擬授業を行います。
演じる子どもの特徴や性格も学生さんが考えます。
「ADHD(3分に1回離席)」
「自閉症(丸いものが大好きで、スケジュール変更が苦手)」
「分娩麻痺(片手が動かない)」
「視覚障害(視野が狭い)」
「診断無し(非協力的)」
「診断無し(リーダー的存在)」
教師役の学生さんは、子どもの特徴に合わせた教材作りや、性格に合わせた環境作りをしています。
音楽グループの様子
子どもに合わせて、リコーダーの調を変えたり、伴奏を変えたり、楽器を変えたりしていました。
どんな実習になるか、楽しみです!
12月12日 調理実習
1月16日 音楽演奏会
1月30日 アウトドア実習
特別支援専攻のプレールームで実施していますので、お時間ありましたらのぞきにきてください!
秋以降の受験対策は演習中心も一つの方法(オープンキャンパス関連)
8月6日の土曜日、札幌校のオープンキャンパスで特別支援教育専攻の紹介をしました。
当日は高校生や保護者の方々が70名ほど参加して下さり、教員と学部生4人(2年生3名と1年生1名)の案内で臨床スペースの見学やトランポリン、運動遊びの体験を楽しんでいました。
「どのような受験対策が必要でしょうか?」という質問もいくつか出ましたが、前期試験では、センター対策で基礎的な知識・理解を獲得しつつ、2次対策の科目に絞った勉強をするということに尽きるでしょう。
自分が受験生の頃は1浪していたのですが、秋からは実戦に切り替えて、「センター対策問題集」を2冊ほど完璧に解けるようにしました。
二次対策は、大学の過去問や同じくらいのレベルの大学の二次試験の過去問を解いて、理解できない時のみ参考書を開いて理解を深めたりしていました。
人によって好みの問題集の形やタイプがあると思いますので、「コレはやる気が出るぞ」と思う1冊を本屋さんで手に取って探してみるのも良いでしょう。
オープンキャンパスの質問コーナーで答えてくれた学部生のうち、4人中3人は現役でしたが塾には通っていませんでした。自分で解いた問題の解説を読んでも分からないところは、高校の先生に質問に行くなど、いろいろと工夫していたようです。
4月の新入生歓迎会でお会いする事を専攻教員と学部生一同、楽しみにしています!
千賀
札幌校オープンキャンパスの様子
そんな中、札幌校ではオープンキャンパスが開催されました!
今年は札幌校の臨床スペースにあるミニ体育館で遊具の実演を行いました。
学生さんが朝から準備してくれて・・・
楽しそうですね!
朝早くから午後の見学会までお手伝いしてくれました!
校内案内や高校生からの質問に答えたり、大学生らしくしっかり対応してくれました!
高校生からは受験勉強についての相談も多かったのですが、
まだ受験までは半年以上!暑い夏ですが勉強もしっかり、休養もしっかりとって頑張って欲しいと思います(^.^)
この充実した臨床スペースで、一緒に勉強しましょう!
池田
札幌校の卒論デザイン発表会
札幌校では毎年5月末にデザイン発表がありますが、それは4年生になると7月上旬に教員採用試験の1次試験、8月上旬に2次試験があるからです。
本格的に教採モードに入る前に、卒論の計画をきちんと立てておかないと、あっという間に9月になってしまいます。
さて今年も特別支援教育・障害児者福祉に関する様々なテーマが取り組まれています。
5月末の段階では、テーマ設定の理由、関連する研究論文(先行研究)の概要や残された課題、研究方法(調査方法)はアンケートなのか、実験をする場合は対象者や人数、事例検討の場合には指導計画などが研究デザインの内容になります。
3-4年生の研究室毎のゼミでは、自分が関心のあるテーマを調べ、関連する研究論文を読み、何をどのように明らかにするのか(研究方法)を検討しています。
このデザイン発表会を経て、本格的な研究へと進んで行きます。
簡単な事はネットで調べれば分かる時代ですが、ゼミで議論したり何度も仮説を立て、関連する研究を参考にしながら明らかにするための方法を考える。
研究の入り口に立つのが卒業論文の制作過程なのです。
千賀
北海道車椅子バスケットボール大会
大迫力のプレーに圧倒!
初めての観戦でしたが、ルールブックも用意してくれていたので楽しむことができました。
札幌校の学生さんのチームが出場していたこともあり、4年生も応援にかけつけてくれました。
7月には岩見沢で車椅子バスケなどの選手によるシンポジウムがあります!
詳細はHPをご覧ください!
合同コングレスin岩見沢
次は8月に大会があるようです!
また学生さんと一緒に応援に出かけようと思います。
池田
2016年1月提出の卒業論文のタイトル例
学部1年生や高校生、保護者の方にとっては、「特別支援教育の卒業論文は何をやるの?」とイメージが湧かないことも多いと思います。
学部1-2年生の講義やボランティア経験を通して、3年生で研究室のゼミが始まり、試行錯誤しながらテーマを深めています。
テーマを見ると現在の特別支援教育で話題になっているトピックスがよく分かります。(テーマの一覧は2月の発表順ですので、何かの順位を示すものではありません)
「アメリカにおける知的障害の結婚・子育て支援に関わる当事者段階TLGと結婚・家族療法士の役割」
「広汎性発達障害をもつ小6男児に対する英語指導―認知徳性に配慮した学習指導―」
「大学生の孤独感についての研究―自閉症特性、生活の質からの検討―」
「高機能自閉症スペクトラム障害小4女児におけるソーシャルスキルトレーニング:ロールプレイを活用して」
「知的障害児のセクシャリティに関する支援の在り方―事例に対する教員と保護者の捉え方の比較から―」
「授業場面における視線の分析に基づいた合理的配慮の検討」
「同時処理優位であるPDD中学生男子生徒への英語指導」
「障害児・者のきょうだいが青年期に抱える課題と今後の支援の在り方について」
「大都市に隣接する観光宿泊施設におけるバリアフリー化の課題と支援の在り方―地域事例の調査から―」
「青年期・成人期における発達障害児への「居場所」支援の在り方―地域活動支援センターAの事例から―」
「ことばに遅れの見られる男児への言語指導―動作を伴った活動を通してー」
「視線が表情認知に与える影響―自閉症スペクトラム指数との相関性に関する研究―」
「質問に対する応答までの「間」が対話印象評定に及ぼす影響―自閉症スペクトラム指数との関係―」
「高等養護学校卒業後の男性の家族が抱える問題と支援の方向性」
「自閉症スペクトラム障害児に対するソーシャルスキル指導」
「肢体不自由特別支援学校における医療的ケアの教育的意義」
「障害のある子どもを含むダンス教育とその指導と評価に関する研究:日英の比較検討を通して」
「アスペルガー症候群の中学生男子に対する認知特性を活かした学習指導―作文・英語の指導を通して―」
「吃音児の自由遊びにおける吃音頻度とその背景について」
「人に好印象を与える非言語情報の検討」
「自閉症児における身体模倣―身体増と固有受容感覚の評価から―」
「登山における障害児の自己効力感の受容の探索」
「自閉症スペクトラム児への音楽指導の研究―読譜指導の実践を通して
―」
千賀 愛
卒業研究デザイン発表会の予演会
今日は来週の卒業研究デザイン発表会に向けた発表練習を行っていました。
所属ゼミの違う学生同士でプレゼンすることで、いつもとは違う視点からの意見や質問があり、勉強になったようです。
学生さんの個性あふれるスライドに笑いが起こるなど、程よい緊張感の中で練習していました。
来週の発表会が楽しみですね!
池田
教員採用試験対策
先週までは自己推薦書に悩む学生さんが研究室を訪ねてくることも多かったです。
学生さん同士で「どうして教師になりたかったの?」「実習で印象に残っていることは?」など、対話しながら考えをまとめている姿も見られました。
1次試験に受けて個別に勉強も進めているようですが、札幌校では2次試験対策として面接練習、集団討論練習も行っています。
今日は千賀先生がアドバイザーとして集団討論の練習を行いました。
自分の意見を正しい言葉で話すことが難しい、グループをまとめて進行していくことが難しい等、それぞれの課題も見えてきたようです。
その後は、小体育館でジグザグドリブルの練習も!
「絶対教師になるぞ!」という強い気持ちで、勉強、準備がんばってください(^^)
池田千紗
キンダーぷらっつ
ということで、ちょっと勇気を出して自分で高さを選び
思い思いのポーズでトランポリンに飛び降りました。
フィールド研究の説明会
新1年生と新4年生が初めて顔を合わせた時間でもあります(4年生は大人顔!)。
フィールド研究では、地域の幼稚園、小学校、中学校、支援学校などで教育支援活動を行います。
ボランティアを通して、お子さんの様子を見たり、支援方法を考えたり、直接現場の先生から学ぶことができる非常に貴重な機会となります。
新1年生は、大学の講義で学ぶことと実際の現場を結び付けて考えられるように
新4年生は、これまでに学んだことをどうやって生かすか、卒業後をイメージしながら
一生懸命取り組んでもらえたらと思います。
*真剣に話を聞く4年生
そして4年生の中には本日お誕生日を迎えた学生さんが、みんなからサプライズでお祝いしてもらっていました(^^)
4年生は教員採用試験や就職活動、卒業研究と試練の1年でもあります。
力を合わせて、支え合って、乗り越えてください!
池田
ブランコ@キンダーぷらっつ
★ロープにスポンジを巻いて即席ブランコ(動画は音楽が流れます)
しっかりロープを握ったり
細くて不安定なスポンジに座ってバランスを取ったり
タイミングよく足を動かしてこいだり
いろいろな運動の力を使って上手に遊んでいます!
身近にあるもので遊具を作ると、普段はあまり使わない体の力を引き出せますね。
★ブランコの練習
○すぐ手をはなしてしまう⇒握る力が弱いor鎖の揺れ合わせて力を入れられない
手や腕にどうやって力を入れるとよいのかわからないのかもしれません。
タオルでの綱引きや手押し相撲などで、手と腕に力を入れる練習をしてみてください。
○足でこげない⇒足を動かすと姿勢が崩れてしまうor足を動かすタイミングがわからない
ブランコは足だけでなく全身を動かして漕ぎますが、腹筋や背筋の力が弱いと上手くできません。
また、揺れる不安定な場所では全身を滑らかに、タイミングよく動かせないことがあります。
椅子に座って足をぶらぶらしたり、平均台に座って両足をぶらぶらさせる練習から始めてみてください。
池田千紗
性の問題についての講演会に参加してきました
基調講演のテーマは「矯正教育からみた性の問題行動の特徴と支援」で、児童精神科医の宮口幸治先生がお話してくださいました。
札幌校では卒論で知的障害児・者の性や、発達障害児・者の性について研究している学生さんが毎年おり、社会的にも学生さんにとっても感心のあるトピックです。
性の問題と一口に言っても、「性の加害」「性の被害」「性のマナー」など区別が必要で、背景には認知機能の弱さ(見る力、聞く力、想像する力」があり、加害の背景にはイジメがある場合が多いことなどを学んできました。相手の気持ちを考える、自分の気持ちを伝える、気持ちを押し付けずに我慢するなど、「気持ち」の問題ではなく、「気持ちを伝え合うコミュニケーション」「情報の選択や抑制に関わる認知機能」への支援が大切だと感じました。
また運動の不器用さもイジメや自己認知の歪みを引き起こし、性の加害者、被害者になてしまうお子さんもいるそうです。運動課題を用いて気持ちのコントロールや対人コミュニケーションを学べるようなプログラムは効果がありそうです。
今回学んだことを新年度の講義にも活かし、認知機能や社会性のアセスメントに基づく適切な支援が必要であることをしっかり伝えていこうと思います。
池田千紗
卒業式
特別支援教育専攻生23名と大学院生1名が卒業、修了しました。
みなさん、おめでとうございます!
なお本専攻の加藤つくしさんが、成績優秀者として学生表彰を受けました。
授与式後のパーティー
4年生の卒論発表(審査)会が無事に終わりました
1年生から4年生まで88名が出席し、教員6名も合わせて94名が308教室に集まり、各人の発表・質疑応答(計10分)を行い、朝10時から15時半頃までかかりましたが、無事に終わりました。
3年の4月からゼミに入って2年間、それぞれ独自に取り組んできた卒業論文です。
はやい人は、1年生の個別臨床の活動でかかわったお子さんの指導をまとめて、分析・考察したので4年間の成果が実を結んだことになります。
この学年はとても横のつながりが強く、教員採用試験の対策でも、教員との練習の他に、自分たちで自主的に集まって面接や集団討論の練習を重ね、高い合格率を達成しました。
これから社会に出ても子どもから学び、保護者から学ぶという姿勢を忘れずに、人生を歩んで行ってほしいと思います。
また1年おきに、札幌校で7月に開催している北海道特別支援学会に参加しに来てくれたり、大学に顔を出して近況を語ってくれるのを楽しみにしています。
テント内に作ったボールプール
月に1度の地域支援活動の運動遊び「キンダーぷらっつ」では、家族用テントにカラーボールを1000個ほど入れて、「ボールプール風の秘密基地」を作るのが恒例になっています。
今回は、そこに本物のボールプール用の枠が届きました。
テントにもサイズがちょうど良かったので、カラーボールを約2000個も入れる事ができました。
ボールプールは、普通に買うとかなり高額な遊具ですが、テントは安井先生が自宅用を持参したところから始まり、ボールを数百個ずつ1年ごとに買い増し、そして4年目になってついに秘密基地風のボールプールが完成したのです。
子ども達は大喜びで、テントのチャックを閉めればボールプールで活発に遊んでも、外にボールがこぼれる事もありません。
トランポリンやクライミングなどのダイナミックな動きはありませんが、少し疲れた体を休めたり、大人数が苦手な恥ずかしがり屋さんの子どもが集まって、ボールに体を沈めて遊んでいます。
キンダーぷらっつは、札幌校の授業とも連動し、授業で遊具配置を計画したり、遊び方を試したり、学生にとっても様々な経験を積める場所になっています。
札幌校 講義の様子
札幌校では、知的障害児の神経心理学という講義でグループで発表してもらいます。
最後の発表に向けて、学生さんが積極的に話し合う姿をパシャリ。
今回のテーマは、視覚認知特性を踏まえた漢字の学習方法です。
フロスティグ視知覚発達検査とWISC-Ⅳの結果から、各グループアイディアを出し合います。
このグループは、筆ペンでカラフルに、イラストを用いた教材を作成中。
話し合いの途中でアナと雪の女王の歌が聴こえてきました・・・・どんな学習方法を考えたのか、来週の発表が楽しみです!
*文字の学習におすすめの筆ペン
筆は力の加減により、線の太さ、濃淡が変わるるので、書いている最中の腕や指の動きを、視覚的に捉えやすくなります。
習字で使う筆だと、腕を空中で動かすので、腕のコントロールの基盤となる肩甲骨や肩周りのトレーニングにもなります。
筆ペンはいろいろな種類が出ていますが、実際の筆のような感触なのは、ペンテルの筆タッチサインペンや、100円ショップのキャンドゥに売っている筆ペンがおすすめです。
札幌校の臨床スペースのクリスマスツリー
臨床スペースの玄関の近くには、クリスマスツリーが飾られています。活動に参加している子どもが作った手作りのオーナメントもあります。
今回は、年末の特別支援専攻生は、どのように過ごしているのかをお伝えします。
大学は10月から2月までの後期授業にあたり、年内は12月25日(金)までで終わり、年明けは1月4日(月)から授業が再開されます。
北海道の小学校から高校までのお休みと違って、ずいぶん短いですね。
この間に帰省する学生は、実家に戻って短い冬休みを過ごしますが、すぐに大学は始まるため、帰省せずに郵便局や飲食店などでアルバイトをして働く学生もいます。
そしてこの時期に一番忙しいのが卒論を抱えた4年生です。今年度の卒業論文の締め切りは1月29日(金)、毎年1月末日の平日と決まっていますので、これからが追い込みシーズンです。この気持ちはおそらく受験生と一緒ですね。卒業論文のテーマは一人ひとり異なるオリジナルであるため、大学の研究室毎に割当られている演習室で論文を書き進める人、自宅のパソコンで取り組む人など様々です。
特別支援教育専攻では、卒業論文の仮提出が12月25日(金)のため、この写真のクリスマスツリーを見て、一部の四年生はため息をついているようです。仮提出までは全力で取り組み、提出後にはアルバイトをして、年始に少し休みをとるゼミ生もいます。やるべき時には集中して取り組み、少し休む時間やリラックスタイムを確保することも、ストレスとうまく付き合うコツなのでしょう。
戦後の北海道特殊教育の実践資料の寄付を受けました(札幌校)
持ち込まれた段ボールを開けて3年生のゼミ生と本棚にしまいながら、半世紀以上の特殊教育の実践の積み上げがあって今があるのだと実感しました。このような貴重な資料を間近に見ることができ、特別ニーズ教育史・障害児教育史を専攻して良かったと改めて思いました。
内容は、北海道各地の特殊学級の実践報告書(1960年代など)、北海道精神薄弱養護学校協議会(北精研)の会報(1979−1980)北海道教育庁学校教育課の特殊学級の手引き、各種障害児教育手引き(昭和40−50年代)などです。写真の他にも本棚半分ほどの資料を所蔵することになりました。図書館への移管は今年度は難しいのですが、今後は視野に入れて検討したいと思います。
資料は貸し出しは致しませんが、閲覧・複写(撮影)は可能ですので、ご興味のある方は千賀まで事前にご連絡下さい。
初めてのバーベキュー交流会
ここ数年の傾向として、夜は現職教員等の大学院授業もあるため、専攻教員の予定を合わせるのが難しくなってきました。
そこで今回は、後期授業が始まる前のお昼の時間帯に、バーベキューで交流会をすることになりました。
外はあいにくの雨でしたが、本格アウトドア派の安井先生がテントやバーベキューセット、炭を用意してくれたこと、屋根付きの場所だったことが幸いして強風のなかでも美味しくできました。
今回は、若手の池田先生のご結婚をお祝いしながら、ノンアルコール(0.00%)ビールや炭酸水を片手に楽しい時間を過ごしました。
悪天候のため校内には学生さんの姿が見えませんでしたが、後期も協力・連携しながら特別支援教育専攻にしたいと話し合っていました。
札幌校のオープンキャンパス8/1を終えて
当日紹介した在学生の手書きのメッセージ(①特支専攻で良かったと思う事、②3年後の自分)は次のようなものでした。
「夢だった特別支援学校の先生に近づいているという実感が湧くような興味深い講義が沢山あって楽しいです!人と人との結びつきが強い良い専攻だと思います!!」(2年男子)
「子どもたちと関わる授業や活動がたくさんあって勉強になるし、とても楽しい。」(2年女子)
「特別支援教育専攻は仲が良くて楽しいですよ!ちゃんと勉強もできます。特支に入ったら私がかわいがります」(2年女子)
「勉強の機会がたくさんあって、充実した毎日がすごせまあす!友達も先生とも円満な関係が気づけます。(3年後は)子どもたちと充実した笑顔あふれる毎日をおくりたいです」(3年女子)
「みんな仲良しです!また先生方がおもしろいので楽しく学べます。(3年後は)子どもたちと楽しく過ごしたい。教師として成長していきたい!」(4年女子)
「実践的な活動を沢山することができます。学生と先生の距離も近い。設備が豪華!(3年後は)先生として働いていたいです。教材づくりがもっと上手くなっていたい・・。未来は明るいはず(^0^)」(4年女子)
次に、受験生や保護者が気になっている教員免許について少し説明します。
特別支援教育専攻は、小学校の教員免許と特別支援学級の免許が必修になっていますが、学生さん達の多くは中学校や高校、数名が幼稚園の免許も取得して卒業していきます。
中学校・高校の免許は選択ですが、様々な教科から選ぶことができますが、理科は実験の時間が長くてうまく時間割が組めない人が多く、ほとんどの人は理科以外を選んでいるようです。おおよそ国語、社会、家庭科、数学に分散しているようです。
今年から主要教科に加えて、音楽・体育・美術の免許も札幌校で取れるようにカリキュラムが改善されました。特別支援学校や特別支援学級の教員は、様々な教科専門を必要とする領域でもあり、とくに特別支援学校の高等部では特別支援の免許保有者が不足しており、就職の機会も期待できます。
実は特別支援教育専攻に入学しなくても、他専攻生でも選択(副免許)で特別支援学校の免許を取る仕組みがあります。実際に札幌校では毎年30−40名の他専攻生が自主的に選択しています。しかし、充実した専攻用の臨床スペースで1−2年生のうちから障がいのあるお子さんの指導の機会があり、3−4年生で特別支援の専門の先生のゼミ(研究室)に入れるのは特別支援教育専攻生ならではの恵まれた環境です。
特別支援教育専攻の学生同士の学び合い、先輩後輩との交流は、卒業後の教員人生にとっても財産となる人脈になるでしょう!
8月1日はオープンキャンパスです
午後の部:13時〜14時半頃 @札幌校205教室
特別支援教育専攻の教員が直接ガイダンスいたします。
普段はなかなか見る事のできないプレイルーム、臨床スペース、教員研究室、学生達がゼミや教材作り、実習の準備をしている学生演習室を訪れる学内ツアーも行います。
国立大学のため平日はいつもオープンにキャンパスを訪れる事ができますが、特別支援教育の教員や学生が普段過ごしている場所を見学できるため、受験生や保護者には毎年大変好評の企画です。
また、大学の食堂でお昼ご飯を食べたり、各専攻の学生が直接受験生の質問に答えるコーナーも用意されていますので、どうぞお越し下さい。
特別支援教育専攻1年生の交流研修会の様子(4月22日4時間目)
担任と副担任も参加して、美味しく頂きました。
授業の空き時間に集まる1年生(学生演習室)
卒論デザイン発表会
今年は全ての発表が、ほぼ時間通り行われるとともに、学生の皆さんからの質問もたくさん寄せられるなど、熱心な質疑応答が続きました。
研究の成果に期待が持てます!