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札幌校の特別支援教育専攻に入学したい人のためのQ&A

質問66 札教特支の専攻生に浪人生はいますか? 

Q. 今の特支専攻生に浪人生はいますか?

A. 毎年、複数の浪人生が入学しています。

 全体としては現役生が多いですが、浪人生の中には最初から札教特支希望で再チャレンジした人、現役時代に北大教育学部や他大学に落ちて浪人した人など、理由は様々です。1年生は必修の授業が多く、学生参加型の活動もあるため、すぐに仲良くなるようです。

 また他専攻・分野が第1希望でしたが、第2希望を特支に出して入学した人も一定数います。

 特支専攻では副免許として中高の免許を取ることで、小学校・中学校・高校・特別支援学校の免許を取ることも可能です。

ただし実験の時数が多い教科は4年間での卒業は難しくなります。理科・技術などの中高免許を取りたい場合には、その教科の分野に入学し、特支を副免許として選ぶようにすることをお勧めします。

✳︎このコーナーは、オープンキャンパスで寄せられた受験生や保護者からの質問に回答しています。

質問65 実習や実際に子どもと関わった時

Q.65 実習や実際に子どもと関わった時に、どんなことを感じますか?

A.2024年夏のオープンキャンパスで寄せられた質問に回答します。
学部生からのコメントを以下に紹介します

・子どもと接していると、疲れも吹っ飛ぶ。子どもたちの期待に応えたい、笑顔が見たいという気持ちになる。本当にかわいい
・素直で真っ直ぐな児童と関わることで心が温かくなると同時に児童の将来がより良くなるようにせねば、と気が引き締まる
・(実習の)
初日からとにかく子どもと話してみたら、名前を覚えてくれたと子どもに喜ばれた。1日のどこかで全員と話したり関われるように努めた
・休み時間に子どもとたくさん遊んで、授業中の子どもの表情の変化や仕草などが少しずつ気づけるようになった
・控えめな子、自分からどんどん話しかけてくる子など様々だが、個性豊かな子どもたちの姿に接して、自分も刺激を受けた
・自分が予想もしなかった発想を持っている子もいて、すごいと思った
・こちらが緊張していると、子どもには必ず伝わってしまう。いつも笑顔でいようと心がけていました
・ただ教師が一方的に教えるのではなく、子どもが自分から学びたい!知りたい!と思えるような環境や題材設定をすること、子ども同士で学び合えるように関わることが大事だと思った

<専攻教員より>
札幌校の特別支援教育専攻では、2年生で特別支援学級(小中)、3年生では小学校実習と特別支援学校の実習をそれぞれ3週間行っています。
実習先の子どもや先生方から多くのことを学びながら、毎回の実習を通じて学生自身も大きく成長していきます。

質問64 「やりたいこと」が見つからないと大学は選べないのですか?

Q.将来の「やりたいこと」が見つからず悩んでいます。とりあえず得意科目で大学に入っても、その後にまた迷ってしまうと思います。
AIが人間の仕事を奪うとも報道されており、
将来のことを考えることも難しい時代になっていますが、
大学生は進路に悩んだりすることはありますか?

 

A.    特支の専攻生のうち最初から卒業後の仕事を明確にイメージしている人は
多くありません。
「教えることが好き」「学校で働きたい」「障害のある人と関わる仕事が
したい」など特別支援の分野で働きたいと思っている人は多くいます。

AIの進歩によって様々な仕事がなくなると言われていますが、
教師や保育士、カウンセラーなど、人間でなければ務まらない仕事は
残ります。
保護者の相談対応をしたり、子どもと遊んだり、授業をする過程でAI
活用するスキルは求められるでしょう。

今の段階で明確な「やりたいこと」を探すよりも、「○○の分野で働きたい」
「○○業界で仕事をしたい」という選び方の方が時代の変化にも対応しやすくなります。
興味のある特定の分野について大学で学び、専門性を身につけた上で仕事や
就職先を選ぶとスムーズです。

もし可能なら高校生のうちに、興味がある分野の現場は直接見て
おきましょう。例えば特別支援学校では、学校祭やバザーなど一般参加者も
できる機会があり、障がい者が働くカフェも街中には増えています。
特別支援教育は、小中学校の通常の学級、特別支援学級、通級による指導、
特別支援学校(小中高等部)、学童保育やデイサービスなど、
様々な現場があります。
高校生の段階では細かく決めていなくても、大学23年生で学校種を
決めても十分に間に合います。

ノート・レポート 質問63 教採の前倒し試験を受ける人は多いですか?

Q.教採1次試験(筆記)の前倒し受検ができるようになったと聞きました。

 北教大札幌校の学生さんの間では話題になっていますか?


A.    学部の3年生を対象に、札幌市と北海道は.教員採用試験
の1次試験(筆記)のうち、12月に教養科目に限定した
前倒しの受検ができるようになりました。
教養科目に不合格になっても翌年617日の1次試験
では他の科目と一緒に受験することができます。
今まで通り、6月に全ての筆記試験科目を受けることも
可能ですが、札幌校では札幌市・北海道合わせて受検希望者
の約7割程度の3年生が受検する予定です。一度にたくさん
の科目を勉強するよりも、科目を絞った方が対策がしやすい
と考える人が多いようです。

https://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/fs/9/1/9/6/1/2/9/_/受検機会の拡大.pdf


質問62「教採の1次試験を前倒しする理由について」

Q.教採1次試験を学部3年生に前倒しする自治体が出てきたそうですが、
今までのように4年生で受けても不利になりませんか?


A.   今まで同様に4年生の6-7月で1次試験、8月に2次試験(面接や模擬授業)
を受けても不利にはなりません。3年生の前期に受検した場合、
4年生でも1次試験を受けられるので2回チャンスがあるという
ことですが、2次試験(面接等)を4年次に受けることは変わりません。

ただ、北教大をはじめ教員養成課程の大学では3年生の前期・
後期に小学校や中学校の教科教育法や指導法の授業があり、
3年生の6月に受検する場合は大学で行われる多くの関連授業を
十分に受けないまま、自力で過去問を解く等の対策をしなくて
はいけません。難易度が低くなるかどうかも全く分かりませんし、
試験の性質から考えても同程度の水準が求められるでしょう。

教採の予備校は前倒しに対応してくれると思いますが、
北教大札幌校の学生さん達を見ていると4年生の1次試験で
落ちてしまう人は、ほとんどいません。
東京都をはじめ教員不足が深刻な自治体ほど、1次試験を前倒し
する傾向がみられます。
北海道教育委員会は、今期の採用試験から教職大学院を
修了見込みの人は1次試験を免除する措置を決定しています。
受検する自治体の教育委員会の情報は、ホームページで早めに
チェックすると良いでしょう。

追加情報:文科省は全国の教育委員会に教員採用試験を6月に実施する方向で
調整するようにと発表しました。今年度の北海道・札幌市は6月中旬に実施
しますので、北海道内の採用試験の日程は来年度も変わらず影響は少ないと
思います。

北海道教育委員会.pdf

質問61「中高の免許科目はいつまでに決めれば良いですか?」

Q61. 中高の免許科目はいつまでに決めれば良いのですか?
  入学までに決まっていなくても大丈夫か心配です。

A. 北教大札幌校の特別支援専攻では、必修の小学校と特別支援学校の免許の他に、
選択で中高の教員免許を副免許として取得することが可能です。
入学後すぐに決まっていなくても、1年生前期は必修科目や教養科目で
時間割が埋まってしまうため、問題ありません。
1年生は先輩や同期の様子を見て、2年生の前期から関連科目を
取り始める人も多いです。
中高の免許は、国語・英語・数学・社会・家庭科を選ぶ人が多く、
保健体育を選択する人もいます。

もし理科・音楽・美術・技術の免許を希望する場合には、
それぞれの専攻・専修に入学して、特別支援学校の免許は
副免許として取るようにしましょう。
実験(理科)や実技(音楽・美術・技術)の授業は人数制限があり、
特別支援の専攻生や他専攻生が受けられない場合が多いのでご注意ください。

札教特支スペシャル2022 【Q48~Q60まで一括回答!】

Q&Aスペシャル2022

2022年札教オープンキャンパスで頂いた質問へ簡潔にお答えします!

 

Q48.特別支援教育専攻は、どんな生徒に来てほしいか。

A. 特別支援教育を必要としている児童生徒に関心のある生徒、自分なりに特別支援教育を学びたい理由がある人を期待します。また、特別支援教育は一つのマニュアルや正解が決まっているわけではないので、試行錯誤や失敗から学べる人が向いています。

 

Q49. 勉強とバイトの両立は難しいですか?

A.週に1-3回、それぞれの時間割や通学の状況を考慮して両立している人が多いです。

教育実習の期間だけはバイト禁止になるので、職場から理解を得ないと難しい部分はあります。

 

Q50.部活やサークルの活動と大学の勉強の両立は難しいですか?

A.両立は可能と答える学生さんたちが多数です。月1や週1のサークルから、毎週1回、複数回の部活まで様々な活動形態があります。1年生のはじめのうちは時間割を決めてから、自分に合った学生生活のスタイルをつくっていくと良いと思います。2年生の先輩が4月の最初に相談に乗ってくれます!

 

Q51.特支専攻で新入生研修は実施しますか?また、特支専攻しかやらない行事はありますか?

A. 入学後の12か月以内に、大学内で新入生研修を実施しています。担任と1年生で相談して内容を相談して企画しています。特支専攻の行事は、5月末の卒論発表会、10月末の卒論中間発表会、2月上旬の卒論発表会があります。その他に、秋の大学祭は特支の1年生が協力してお店を出します。

 

Q52.水泳は習った方が良いですか?

A.大学で水泳の必修授業はありません。小学校の教員採用試験を受ける場合、どのような泳法でも構わないので25メートル、足をつかずに泳げることが求められます。大学に入ってから市民プールに友達と通って練習して泳げるようになった人もいました。

 

Q53.特別支援教育専攻で英語(の免許)をとって、1年間、留学もして5年で卒業しようと思っているのですが、これはけっこうハードルが高いですか?また、特別支援を学べるような福祉に力を入れている留学先の国はありますか?

A 英語を勉強することが好きで、高校のうちに力を入れてとりくんでおけば5年で卒業は可能です。交換留学は北教大で姉妹提携をしている大学から選び、英語の能力で希望が決まります。オーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリスは、英語圏で日本とは異なる障害者福祉や障がいに応じた特別な教育、インクルーシブ教育が充実しています。

大学によって求める英語能力のレベルが異なりますので、ヒアリングや英作文はしっかり勉強しておくと良いでしょう。

Q54.共通テストに向けてアドバイスはありますか?

A.教科書の内容や過去問を中心に、各教科で安定的に点数が取れるようにしたいですね。苦手科目のなかでも点数が取れていない分野(とくに前半の問題)を早めに取り組み、得意な科目はどんどん進めて得点源にしていってください。解説を読んでも分からなければ高校や塾の先生に遠慮なく質問しましょう!

 

Q55.取得免許の様子を知りたいです。小学校1種と中学の数学もとりたいのですが、可能ですか?

A.特別支援専攻は、小学校2種と特別支援学校1種が必修になっていますが、小学校は少し単位を足せば1種が取れるので、ほとんどの人が小学校1種をとっています。
自由選択の副免では国語、英語、社会、家庭科、数学、保健体育の人がいます。

 音楽・理科・美術・技術は必修や演習が重なって4年間で卒業することができませんので、そちらの専攻・分野に入学して、副免として特別支援をとることをお勧めします。

数学は講義の期末試験に通れば、単位を積み重ねて中学校・高校の免許をとることが可能で、専攻内では毎年数名はいます。

 

Q56.小学校免許と特別支援学校免許のみ取った場合の就職先について、どのくらい中学・高校免許も取った方と差がつくのか。

A.札幌市の教員採用試験では小学校を受検する際に英語・数学・情報の中学校以上の免許があると加点があります(英語は小学英語でも加点あり)。教科教育で1つ詳しい専門性をもっていると、障がいのある子どもを教える際や通常の学級の授業づくりでも役立つことが多くあります。どのくらい差がつくかどうかは、自治体によっても差がありますが、将来の勤務校でも選択肢が広がります。

 

Q57.大学に入る前に学んだほうが良いことは何ですか?

A.共通テストや二次試験の各教科の勉強は、大学の教員免許関係の授業で学ぶ際にも役立ちます。英語のヒアリングは、直前に伸びにくいので継続的に対策することをお勧めします。また、授業のレポートや課題、教育実習では長めの文章を書く機会が増えます。いろいろな分野の本や新聞記事を読んでおきましょう。小説だけでなく、論説文や新書など、専門家がやさしく解説してくれた本の中で興味を持てる内容を探して読むと楽しく続けられます。また自分とは違う考え方や感じ方をする人の話を積極的に聞き、思考の柔軟性を身に着けるように意識してみて下さい。

 

Q58.推薦入試についてアドバイスお願いします!

A.大学から公開されている内容と、自分の推薦書をもとに、周りの先生や大人、友達に練習相手になってもらいましょう。1人の先生だけでなく、できるだけ多くの人と面接練習することで、話す内容が整理されてきます。面接練習の動画をとって見直し、緊張した時にも落ち着いて話せるように、自分の癖も見つけておくと改善します。これは教員採用試験の面接練習でも4年生に同じことを伝えています。
 

Q59.恋愛の出会いはありますか?

A.あります!大学の演習授業、ボランティア先、バイト、サークルなど、大学生活では、様々な人との出会いの機会が多いです。あとは自分次第です。

 

Q60.大学生活で楽しいと思うことはなんですか?

A. 空き時間に友人と話しているとき、サークルのイベントがうまくいった時、臨床活動で子どもが嬉しそうに過ごしているとき、教育実習が無事に終わった時の達成感です!

 
ご質問ありがとうございました。
海外と日本のインクルーシブ教育の違いについての質問もありましたが、これは1年生必修の特別支援教育基礎論の授業で扱いますのでお楽しみに。
他にも気になることがありましたら、専攻ツイッター「さっきょうとくし」の質問箱までお願いします!

質問47「院内学級の先生になるには、どうすればよいのですか?」

Q.院内学級の教師になるには、どうすればよいのですか?

A. 北教大札幌校では、知的障害・肢体不自由・病弱の
3つの障害種に対応した特別支援学校の免許を取得することが可能です。
このうち「病弱」が院内学級の担当教員の専門性に対応しています。

小児科病棟などに設置されている院内学級の先生には、
大きく2つの種類があります。
一つ目は、北大病院や旭川医大にある院内学級のように、
近くの小中学校の分校として設置される場合です。
小学校または中学校の特別支援の枠で採用試験に合格すると、
配属される可能性があります。

二つ目は、特別支援学校の分校・分教室として小児科病棟がある
病院内に設置される院内学級です。
例えば、愛知県の大府特別支援学校は三つの病院の院内学級で
教育活動を行なっています。

なお小児科病棟に入院中の子どもに、特別支援学校の教師が
訪問して教育活動を行う訪問教育も行われています。
例えば、札幌養護学校は三つの病院で訪問教育が行われています。

 

医療の高度化に伴い、入院期間が短くなる傾向にありますが、
入院中も公教育を保障するためには院内学級・訪問教育は
重要な役割を果たしています。

なお自治体によって院内学級の設置の形態は異なっています。
採用試験を受ける自治体の院内学級の設置状況について、
教員委員会等のHP等で確認してみましょう。

関連情報:

札幌市立幌北小学校・北辰中学校ひまわり分http://www.himawari-ej.sapporo-c.ed.jp

愛知県立大府特別支援学校の院内学級https://obu-sh.aichi-c.ed.jp/2.kyouikukatsudou/shisetsunaikyouiku/shisetunaikyouiku.html

北海道札幌養護学校訪問教育部の主な訪問先病院 http://www.sapporoyougo.hokkaido-c.ed.jp/?page_id=337


質問46「今の学部生が特支の専攻に入ろうと思った理由は何ですか?」

札幌校の特別支援教育専攻の学生さんたちは、様々な理由で入学を決めているようです。

・オーキャンで特別支援専攻の動画を見て、子どもが遊んだり個別指導のための施設が充実していた
・高校生の時のボランティア先に障害のある人がいて、大学で深く学びたいと思った
・受験の時は第2希望だったが、入ってみたら今でにない学びや気づきがあった
・特別支援学校・特別支援学級の教師の仕事に興味があったから
・なんとなく第3希望くらいで受けて、入ってみたら楽しかった
など・・・

1学年25人の同期生は、現役生だけでなく1浪の人や2浪の人も関係なく交流し、4回の実習✴︎の苦労や必修授業を一緒に取り組む中で絆を深めています。サークル活動では学年や専攻・分野を超えて、卒業後も繋がっていけるような仲間ができると思います。

✴︎基礎実習(1年生)、ふじのめ学級実習(2年生)、小学校実習(3年生)、特別支援学校実習(3年生)

札幌校特支への受験に関する質問その45

Q. 専攻生の皆さんは、どんなバイトをしていますか?  
         大学の勉強との両立はできますか?
A.もともと教師になりたい人が多いので、子どもに関わる家庭教師や塾の講師、児童デイサービス、学童保育、児童館などでアルバイトをしている人が多くいます。一方で、スーパー、コンビニ、いろいろな店舗などの小売業、レストランや喫茶店などの飲食業、大学の図書館で働く人もいます。
教育系と別のバイトを掛け持ちしている人も珍しくありません。

授業期間(4-7月と10-2月)は少なめにアルバイトのシフトを入れて、授業が終わると増やすなど、工夫している人もいます。
将来、教師になりたい人は、教育系だけでなく学生時代に「先生」と呼ばれない仕事を経験することも社会を知る良い機会になります。


在学生に聞いたところ、バイトをしていない人もいますが、
学外で働く経験と大学の授業や課題、両立することは可能との答えも多かったです。

札幌校特支への受験に関する質問その44

Q.高校生のうちに勉強しておくと良いことはありますか?

A.入学してからのことを考えると、文章を書く力をつけること、障害のある人が書いた本や発信されたものに触れておくこと、何か1つでも好き(得意な)教科を持っておくと良いでしょう。

入学してから、感想やレポートを書いたり、実習でも日誌を書くことになるため、自分の考えを書く力が必要になります。高校生のうちから文章を書くこと、自分の考えを短くても良いのでまとめる機会を意識してみてください。

障害のある人や子どもに関わる本、本人や家族が書いた本、ブログ、YouTubeなどを見ておくと、大学で学校ボランティアや実習に行く際に、役立つこともあると思います。何より自分とは全く違った立場の人が書いたものを知ることで視野が広がります。

特別支援専攻では、副免許として中高の教科免許を取る場合に、自分の好きな教科について高校のうちから深く勉強しておくと、大学の授業が楽しくなります。最近は家庭科や英語、数学を選ぶ人も珍しくありません。
小学校でも高学年で教科担任制を取り入れる自治体が出てきていますので、幅広く学びながら特定の科目について専門的に学ぶことも検討してみてください。

札幌校特支への受験に関する質問その43(話題が深まるグループ討論)

Q. グループ・ディスカッションのときに意見交換がすぐ行き詰まってしまい、有意義な話し合いにすることが難しいと感じています。
議論を続けたり、深めるには何が必要なのでしょうか。

 

A. ここ数年は主体的・対話的な学習が授業に積極的に取り入れられ、大学でもグループで意見交換する機会が増えてきました。

大学教員の立場から学生同士の議論を見ていると、「もう話題が出てきません」「行き詰りました」と言っている場合には、学生としての自分たちの立場からしか課題やテーマを考えていないことが多いようです。
言い換えると、今の自分たちが20歳前後の特定の年代であり、学生や高校生という視点からしか問題を捉えることができていないのです。

どのようなテーマであっても、高齢者や子ども、障害を抱えた人々、多様な家族構成による差異(シングル子育て、多世代同居の子育て)、都市部と地方(へき地)、北日本と西日本、日本と新興国や欧米など、自分とは違った立場や環境の人々の視点から見たら、どのような問題や疑問が出てくるだろうか?と議論を広げることを意識してみて下さい。


普段の何気ないアニメ番組、ニュースや街の光景、地域の人々の様子、自然の変化や伝統行事など、特別支援教育の観点からは全てが教材・題材にできる可能性を秘めています。スマホの画面だけでなく、自分の地域が日本や世界と比較して、どのような特徴を持っているのか、アンテナを張っていると、大学に入学してからの学びが充実したものになるはずです。

札幌校特支への受験に関する質問その42(特徴と支援の調べ方例)

Q.最近、自閉症や発達障害の人が増えていると聞きました。

特徴などをネットで調べるとしたら、どこを見れば良いか、お勧めがあったら教えてください。

A.自閉症を含めて障害のある人の特徴は、同じ障害の診断名であっても、その人の年齢や生活環境、性格や趣味などによって異なっており、大きな個人差があります。

それでも障害別の本、当事者の会などで勉強すると、おおよその特徴を知ることができ、それぞれの障害が持っている特性や対応方法の選択肢、症状の範囲などは参考になると思います。個別の本を紹介することは難しいのですが、専門家の分かりやすい解説が載っているホームページを紹介します。
また障害者が使いやすい環境やツールを検索する際には、障害名と「合理的配慮」や「アクセシビリティ」という言葉と一緒に探してみると、「バリアフリー」で探すよりも新しい情報が見つかりやすいと思います。

国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害・支援センター
日本自閉症協会 
マイクロソフト社の学習支援ツール情報

札幌校特支への受験に関する質問その41 (障害は個性なのか)

Q.「障害は個性である」という意見について、少し違和感があるのですが、うまく説明できません。どう考えれば良いのでしょうか。

A. 障害のある人にも個性があります。同じ診断名であっても、性格や好み、得意・不得意な事は、一人ひとり異なっています。
障害は何らかの特別な支援や対応を必要としている状態ですので、障害=個性とはなりません。
障害に対する支援や配慮が適切に行われているとき、その人の個性が輝きます。
例えば聴覚障害のある子どもが手話を覚え、周りの子どもや先生が手話を使えたら、その子どもの個性が発揮される環境が整います。
障害について専門的に学ぶことは基礎的な理解につながりますが、目の前にいる子どもは個性があり、困難・苦手とすることや発達の状態には個人差があります。
障害のある子ども全体を理解するという意味では、障害も個性も大事な要素だと思います。

札幌校特支への受験に関する質問その40(教育実習について)

Q.大学で特支援学校の教に必要な位を取っても実習ができなないまま卒したら、もう特支の免許は取れないのですか?

A. もし教育実習ができないまま卒業した場合、大学で特別支援学校の免許に必要な科目を履修してあれば、学校に3年間勤務して後から実習の単位として申請することが可能になります。この場合は、基礎免許として幼小中高のいずれかの教員免許を取得していることが前提になります。例えば北海道教育委員会のように、勤務先の学校を管理する自治体に申請することになります。

 例えば、北海道では「必要な免許状取得後に、特別支援学校、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校又は幼保連携型認定こども園の教員として勤務した期間(養護教諭は含まれない)。」3年間の勤務経験を実習単位として認めています。

この場合は2種免許状になるため、その後に特別支援学校の教員として免許状の領域(①知的障害・肢体不自由・病弱、②聴覚障害、③視覚障害)に対応する学校で3年間の勤務をすれば、2種から1種免許状の申請をすることができるようになります。

他の自治体の教育委員会でも3年間の学校勤務を実習単位に振り替えるという規定を設けている所が多いようです。
詳しくは、ご自身が働く自治体の教育委員会HP等でご確認下さい。
 
「教員の経験により特別支援学校教諭2種免許状を取得する方法」(北海道)

http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/ksi/menkyo/t87-88.pdf

 
「単位の修得例」~特別支援学校教諭1種免許状~ 」(北海道)

http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/ksi/menkyo/tebiki89-90a.pdf

札幌校特支への受験に関する質問その39

Q.特別支援学校の教員免許の取得について、北教大各キャンパス間の違いがよく分かりません。


A.20201月現在、北海道教育大学の札幌・釧路・旭川・函館校の4つのキャンパスで特別支援学校の教員免許を取得できるコースがあります。
より詳しく言うと、特別支援学校の教員免許は、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由・病弱の4領域がありますが、視覚障害と聴覚障害については本学では対応していません。

札幌校と釧路校では、知的障害者・肢体不自由者・病弱者に関する教育領域の免許、旭川・函館校では知的障害者に関する教育領域の免許を取得することが可能になっています。

北海道内の特別支援学校に通う子どもの8割前後は知的障害を伴っていますので、知的障害は特別支援教育で最も対象が多い障害種であると言えます。また知的障害の免許を取得する課程で自閉症スペクトラムについても学びます。

最近は通信教育という形で免許の認定講習を実施している大学もあり、後から視覚障害や聴覚障害の領域を追加することができます。

 北教大各キャンパスで取得可能な教員免許については、以下のページからご覧ください。

 

○札幌校で取得可能な教員免許一覧

https://www.hokkyodai.ac.jp/faculty/intro/organization-license/

 

○釧路校で取得可能な教員免許一覧

https://www.hokkyodai.ac.jp/kus/faculty/curriculum/license.html

 

○旭川校で取得可能な教員免許一覧

https://www.hokkyodai.ac.jp/asa/faculty/license.html

 

○函館校で取得可能な教員免許一覧

https://www.hokkyodai.ac.jp/hak/faculty/license/about.html

札幌校特支への受験に関する質問その38

Q. 専攻生の出身高校はどうなっていますか?札幌以外からも来ているか知りたいです。

A. 専攻生は1年生から4年生まで100名余ほどいますが、最も多いのは札幌市内の自宅から通っている人です。札幌以外の出身地では、小樽市、函館市、苫小牧市、北見市、釧路市、長沼町、留萌市、登別市などから来ています。また北海道外では、青森県や大分県から来ています。

 

 2019年度現在の学部生は、多い順に以下のような高校から来ています。


5人以上>

札幌東高校、札幌藻岩高校、札幌開成高校、札幌手稲高校

<3-4人>

札幌第一高校、札幌西高校、札幌啓成高校、
札幌旭丘高校、釧路潮陵高校、小樽潮陵高校、
北見北斗高校

<1-2人>

札幌国際情報高校、札幌清田高校、札幌月寒高校、
札幌光星高校、札幌北高校、札幌新川高校、
札幌北陵高校、石狩南高校、留萌高校、北広島高校、
苫小牧東高校、旭川北高校、旭川実業高校、
富良野高校、筑波大学附属聴覚特別支援学校高等部、
遺愛女子高校、青森県立八戸高校

 

※学部生70名ほどが回答したアンケートをもとにしているため、全在学生の出身校すべてを網羅しているわけではありません。

札幌校特支への受験に関する質問その37

Q.特別支援教育専攻では、中学校と高校の免許も取れるのですか?
どの教科にするか、いつ頃までに決めれば良いですか。

A. 特支専攻では小学校が必修になっていますが、中学校と高校は希望する学生さんが選んで教員免許を取得するための授業を履修しています。
 中学校・高校の免許は教科別になっており、多くの学生さんは1年生の前期または後期から関連する授業を受け始めています。学年によって教科のばらつきはありますが、英語、国語、社会、家庭科、数学、体育などを選ぶ人が多いようです。高校の方が大学の授業も難易度が高くなるため、途中で中学校の免許までに変更するケースもあるようです。

家庭科は少し意外かもしれませんが、特別支援では調理や被服などを取り入れた生活単元学習も盛んに行われていますので、教育実習や教職に就いてから実践で多く活用されています。合格が決まってから4月が始まるまでに2つくらいに候補を絞っておき、入学ガイダンスや先輩達に履修の相談をする中で1つに決めて行けば良いでしょう。

理科または技術、音楽、美術で中高の教員免許を希望する人は、実験や演習・実技を伴う授業が多いことから他専攻に対して厳しい人数制限があります。これらの科目を希望する人は受験の時点で対応する専攻へ入学し、そのうえで特別支援学校の免許を副免として履修することで特別支援学校(1種又は2種)をとるという方法もあります。
これらの場合でも小学校の免許を取得することが可能です。実際に札幌校では副免許として特別支援学校の免許を取得する特支専攻以外の学生さんも毎年約30~40名ほどいます。

札幌校特支への受験に関する質問その36

Q.今の在学生が札教の特支専攻を受験しようと決めたのは、いつ頃が多いのですか?
A.20195末に実施した在学生向けのアンケートの結果を紹介します。
特別支援専攻の学部生約100名のうち53人が回答してくれました。
1位:高校3年生の時29人(内訳:春夏12人・秋冬17人)

2位:浪人生の頃10

3位:高校1年生の時8名(内訳:春夏2人・秋冬6人)

4位:高校2年生の時6人(内訳:春夏1人・秋冬5人)


最も多かったのは高校3年生の時でした。みなさんぎりぎりまで迷っていたようですね。
そして第2位は、現役の時には別の大学を志望し、浪人生で決めた人です。
オープンキャンパスに来て特別支援教育の臨床スペースや学生さんと会ってから決めた人も多くいます。今年は8月3日(土)に行いますので、ぜひご参加ください!

札幌校特支への受験に関する質問その35

Q.札幌以外の地方から来ている人はいますか?高校と違って授業の選択が増えると思うので、単位の取り方なども気になります。

 

A.札幌以外から来ている学生さん達は道内や本州など、様々です。ずっと札幌で過ごしてきた人こそ、知らない土地から来た人と交流したいと思いっていたりします。
1年生の前期から専攻別の授業や別の専攻との合同授業など、特別支援専攻の同期で受ける授業が毎週ありますので、知り合いがいなくても、すぐに仲間ができるでしょう。

また、専攻別の履修ガイダンスでは、教員が説明した後に先輩達が教室に来て、授業の取り方のコツや教員免許の中学校・高校の教科選択などについて丁寧に教えてくれます。

札幌キャンパスでは、学生たちの伝統として「後輩(特に1年生)の面倒を見る」ことが受け継がれており、他の専攻でも先輩たちが相談に乗ってくれます。

昨年に入学した頃には左も分からなかった学生さん達が、2年生になって後輩たちをサポートしている姿を見ると、大学1年間の成長はすごい!と実感します。