新規日誌6
研究会「当事者の『声』から見えてくる特別支援教育・特別ニーズ教育」
釧路校教員が中心となり、日本特別ニーズ教育学会2025 年度中間集会でシンポジウムを開催します。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
日本特別ニーズ教育学会2025 年度中間集会
日時:2025 年 6 月 28 日(土)9:30~16:00(受付 9:00)
会場:北海道教育大学釧路校 教室棟4階 403講義室
<13:45~15:45>「当事者の『声』から見えてくる特別支援教育・特別ニーズ教育」
日本が批准 30 周年を迎える子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)では、子どもを権利主体として捉え、意見を表明する権利の保障が求められてきた。特別支援教育・特別ニーズ教育は、子どもや当事者の「声」にどれだけ注意を払い、耳を傾けてきただろうか。「声」に耳を傾けるとは、子ども・当事者の「ニーズ」を外側から規定するのではなく、本人の主観的な世界(View)を丁寧に捉え、それを主題としていくことである。本シンポジウムでは、障害当事者に子ども時代を振り返ってもらい、教育・学校に対する思いをお聞きするとともに、自らの経験を踏まえた課題を提起していただく。さらに、現在学校に勤務する若手教員から、子どもを主体とした教育実践を模索するなかでの希望や苦悩といった「声」を発信していただく。あらゆる「声」に耳を傾け、特別支援教育・特別ニーズ教育のいまとこれからを考える。
話題提供者
①小・中学校を通常学級に在籍した自閉スペクトラム症の青年
(釧路市内の小・中・高校を経て、現在市内の大学に在学中)
②特別支援学校を卒業し一般企業に勤める青年
(釧路市内の小・中では特別支援学級に在籍、特別支援学校高等部を卒業後、現在市内の企業に勤務)
③元場面緘黙、不登校・ひきこもりを経験しピアカウンセラーに取り組む方
(札幌市内の小・中・高校、札幌近郊の大学を卒業して、現在ピアカウンセラーに取り組む)
④小学校の教員として勤務し特別支援教育に携わる若手教員
(釧路市内の大学を卒業後、市内小学校に特別支援学級担任として勤務して 2 年目)
指定討論者 赤木和重氏(神戸大学)
コーディネーター 戸田竜也氏(北海道教育大学釧路校)
参加申込 こちら
案内チラシ こちら→ 地元・データ版、日本特別ニーズ教育学会2025中間集会チラシ改訂版.pdf
釧路校・インクルーシブ教育にかかわるインタビュー
釧路校・ホームページが新しくなりました
釧路校・特色ある科目「プロジェクト研究」
■Bグループ 教育支援センター「まなびや城山」における不登校の子どもたちへの取り組み
■Cグループ 釧路児童相談所における「家族再統合」について
■Dグループ 釧路こども家庭支援センターにおける不登校支援
釧路校・特別支援教育研究室の情報発信について
釧路校・特別支援教育研究室の情報は、twitterで適宜更新中です。
■講義・演習・実習等の様子
■課外活動やボランティアの様子
■自主ゼミ などなど
学生たちの写真満載で、適宜更新中です。
twitterをご利用の方は、こちらもご覧ください。
北海道教育大学釧路校特別支援教育研究室ツイッター
https://twitter.com/oXai9YyDeod1vnP

釧路校独自カリキュラム「誰もが安心して学べる学校」について
北海道教育大学釧路校では、学校教育・発達教育・地域環境教育・各教科等の所属分野の専門を深めつつ、国連が世界各国に求めているインクルーシブ教育「誰もが安心して学べる学校」を探求する独自のカリキュラム・科目を開設しています。
小学校・中学校・高校・特別支援学校のどの学校種においても、在籍する子どもの実態や生活環境は多様であり、一人ひとりが「教育的ニーズ」をもっています。今日、そのような子どもに合わせ、誰もが包摂される(排除されない)学校・学級・授業づくりが求められています。
所属分野の専門を深め、各種免許の取得とともに、「誰もが安心して学べる学校」はどういうものか、そこで求められる教師の役割について等、釧路校で学びませんか。
「特別支援教育と不登校」をテーマとした研究会のご案内(釧路校)
釧路校教員が話題提供・コーディネーターとして参加する研究会のご案内です。
オンラインでの実施ですので、全国のどこからでも参加できます。
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全国障害者問題研究会北海道支部 第43回支部学習会
◇日時:2022年9月11日(日) 10:00~15:00
◇後援:北海道、北海道教育委員会、北海道社会福祉協議会
【参加申込受付中】青年期の特別支援教育フォーラム2022
【一般公開】セクシャリティにかかわる特別講義
釧路校・「発達障害児教育論」(担当、戸田)では、釧路市のご協力をいただき、産婦人科医師・岩見菜々子さんをお迎えして特別講義を行います。
この特別講義を履修していない学生、学外の関係者の皆様に広く公開します。
プレコンセプションケア ~未来のためにできること~
日時 2022年7月19日(火) 16:30-18:00(受付16:10-)
会場 北海道教育大学釧路校 小ホール
講師 岩見 菜々子 医師 (神谷レディースクリニック・札幌市)
詳細は、添付をご覧ください。 発達障害児教育論、特別講座(一般向チラシ).pdf
釧路鶴野支援学校・食品デザイン科「鶴野屋」ご紹介
2022.6.30 北海道釧路鶴野支援学校 学校運営協議会と同時に開催された「鶴野屋」
北海道釧路鶴野支援学校・高等部食品デザイン科の生徒さんたちが開店する地域向け食堂「鶴野屋」にて、おそばと牛乳くず餅を頂戴しました。
麺や出汁の材料は地元産を中心に、「そばつゆは食品デザイン科の自家製!!」。
とってもおいしく、幸せなお昼ご飯になりました。
おそばも牛乳くず餅もとてもおいしかったので、つい生徒さんに牛乳くず餅の作り方をお聞きしました。
一人の生徒さんが「牛乳にくず粉を入れて、温めて…」と、丁寧に説明してくれました。
みんなで時間をかけ、協力して作ってくれたことがよくわかりました。
他のお客さんも「おいしい」と言って、喜んでいました。
釧路校・特別支援教育研究室教員は、釧路養護学校、釧路鶴野支援学校、白糠養護学校、帯広養護学校、釧路北陽高校の学校運営協議会(コミュニティスクール)の委員として参加しています。
ASD(自閉症スペクトラム障害)当事者の方による特別講義を開催しました
6月23日(木)、24日(金)、25日(土)の3日間、「『自閉症』とされている僕が自分の障害について言えること」というテーマの特別講義。講師はASD(自閉症スペクトラム障害)当事者の片岡聡さん(NPO法人リトルプロフェッサーズ代表・東京都自閉症協会)です。「病弱児教育」「肢体不自由児教育」「特別支援教育基礎論」を履修している学生、のべ300名以上を対象に特別講義を行っていただきました。
詳細は こちら
教員のコメント掲載、北海道新聞2021.2.26
教員のコメント掲載、北海道新聞2021.2.22
北海道新聞、2021年2月22日朝刊「くらし」欄に、釧路校・戸田竜也教員のコメントが掲載されました。
<教室で学びたい 化学物質過敏症の子どもたち>下 分かってほしい 暮らし見直し 仲間大切に
こちらから
終了報告「新型コロナウイルス感染症と障害のある子ども」シンポジウム
「新型コロナウイルス感染症と障害のある子どもの生活を考えるシンポジウム」が終了しました。
2021年1月11日(月)、北海道教育大学釧路校・特別支援教育研究室の主催(北海道特別支援教育学会根釧支部共催)による「新型コロナウイルス感染症と障害のある子どもの生活を考えるシンポジウム」がZoomを使用して行われ、教育・福祉関係者を中心に62名の方にご参加いただきました。
冒頭、釧路校の小野川文子教員より、特別支援教育研究室が実施した「新型コロナウイルス感染症に関わる休校・生活制限等による障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査」の報告を行いました。北海道・東京・埼玉において障害児を育てる保護者を対象とした同調査(562名が回答)から、特別支援学校の一斉休校が障害児の健康や発達へ大きな影響を及ぼしたこと、福祉サービスなどの社会的支援の乏しさから家族の心身の負担が大きかったこと、学校再開後も感染症予防においてさまざまな困難があることなどが報告されました。コロナ禍は、学校の教育的機能・福祉的機能をあらためて明確にさせるとともに、障害児独自の支援体制が求められると述べました。
続けて行われたシンポジウムでは、まず北海道釧路鶴野支援学校教諭の島由佳さんから、何が適切な対応なのかがわからない中、教職員が時間をかけて協議を重ね、教育活動の一つひとつを丁寧に進めてきた様子が語られました。また、生徒同士のかかわりを大切にしたいと考えながら、密を避けるために距離をとるように指導しなければならないなど、教員としての苦悩もお話いただいた一方、生徒や若手教員を中心として「コロナだからできない」ではなく、これまでとは異なる工夫した方法を考え「こんなやり方ならばできる」と前向きに進める様子も紹介していただきました。
次に福祉の立場から、相談支援に携わるNPO法人ふわり理事長の高野幸子さんに話題提供をいただきました。高野さんは、事業所から見える障害児と家族の生活を紹介した後、コロナ禍で考えることとして、「普段」「日常」からの取り組みが大切であると述べ、その一つとして日常的な家族のゆたかな子ども理解・障害理解とかかわりが、今回のような緊急時にも活かされ、落ち着いた対応につながると語りました。一方、地域が障害児者に対してどのような理解をしているかといったことや福祉と教育の連携・協働など、日常的に「課題」となっていることが、コロナ禍においてより大きな障壁となると話されました。
最後に、保護者の立場から、北海道釧路養護学校にお子さんを通わせる角田めぐみさんからお話いただきました。休校中、両親が交代で仕事を休み子育てをする中で、地域の人たちがお子さんを見守ってくれたり、きょうだいを外出させてくれたりなど、「地域の人の支えがあって乗り越えました」と語りました。また、同じように障害児を育てる保護者同士のつながりを大切にしていること、「困ったことを相談する際や情報収集などは、共通したニーズがある保護者同士だった」とし、家族以外の人とのつながりの大切さを語られました。
会の終了にあたり、釧路校の戸田竜也教員から、潜在化していた教育・福祉の課題がコロナによって明らかになり、それがとりわけ障害児や家族の負担・困難として顕在していること。その解決に向けて、教育・福祉のそれぞれが苦悩を語り合い、お互いを想像し合いながら、共通のゴールである「子どもと家族の幸せ」につながる連携・協働を地域の中で模索する必要があること。今回のシンポジウムをそのスタート地点とし、ここで確認された「前向きな芽」をみんなで大切していきたいと述べました。
釧路校・特別支援教育研究室では、今後もコロナ禍における障害児と家族の生活と発達に焦点をあてて、研究および支援につながる取り組みを継続していきたいと考えています。
調査結果・配布資料 報告資料(小野川).pdf
NHKニュースで報道されました(外部リンク)
「新型コロナウイルス感染症と障害のある子ども」シンポジウム
休校・生活制限等による障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査結果
北海道教育大学釧路校・特別支援教育研究室では、「新型コロナウイルス感染症に関わる休校・生活制限等による障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査結果」を実施しました。
調査結果を添付いたしました(PDF)。
・調査の概要 調査の概要報告.pdf
・調査結果のまとめ 調査結果まとめ.pdf
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「新型コロナウイルス感染症に関わる休校・生活制限等による障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査」
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新型コロナウイルス感染症に関わる休校・生活制限等による
障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査結果報告
「大きな災害が起こると、障害児者やその家族のことは忘れ去られる…」
新型コロナウイルスの感染は未だ終息が見通せない中、大人も子どもも不安の中、日々必死に生活しています。とりわけ子どもにおいては、全国一斉休校にはじまり、全国民に感染症予防対策として「三密を避ける、マスク着用、手洗い・消毒の徹底」、活動自粛や生活制限などを強いられ、そのことの影響が心配されています。とりわけ、全国一斉休校は、長いところでは3カ月以上にも及び、子どもの学習や生活に多大な影響を与えました。管理職をはじめ教職員の方々は子どもたちの学習保障や健康観察等に日々奮闘され、学校再開後も、分散登校、マスク着用、三密を避ける等の対応が求められ、さらなる負担がかかっています。
この間、様々な組織、団体が休校中の子どもや保護者の実態調査を実施し、その影響の大きさを指摘しています。しかし、より影響が大きいと考えられる障害児に対しては、その実態も十分明らかにされていません。学校が再開された後も、学校や家庭で様々な制限等が続くことから新たな問題も懸念されます。このような状況から、北海道教育大学釧路校特別支援教育研究室では、北海道の特別支援学校を中心に在籍する児童生徒の保護者を対象に調査を実施し、保護者の皆さまから貴重なご意見をいただきました。
今回の調査では、学校休校中の子どもたちに深刻な影響を及ぼしていることが示されました。この間行なわれてきた調査と同様、運動不足やテレビやネットへの依存傾向、睡眠や食生活の乱れが多くみられました。そのことが体重の増減、体力の低下、中性脂肪値の高さにつながり、健康を脅かしています。また、行動制限によるイライラやパニックといった行動面での影響が上位を占め、自由意見でも、「パニック」「自傷行為」「暴力的行動」「便いじりなどの自己刺激」が増え、「コミュニケーション力の低下」「身辺自立面での後退」等、発達面での影響も多く、さらには「てんかん」「音や光の過敏の進行」など病気や障害の進行もみられ、深刻な状況がうかがわれます。そのような状況は、学校再開後もすぐには改善せず、「登校できない」「生活リズムが改善しない」といった声も多くあがっており、その影響が長期にわたっていることが示されました。
家族の状況では、保護者、とりわけ母親の多くは子どもの介助を含め養育全般を担っていることから、「隔離生活などできない」「自分が倒れられない」といった精神的に張り詰めた状態であり、自由意見では、「不眠」「精神的にも体力的にも限界」「自らの通院もできなかった」などが寄せられています。また、「預け先がない」などによって就労困難となり「仕事を辞めた」というケースはもちろん、「中学部だからとテレワークが認められなかった」など、感染予防として呼びかけられていたテレワークすら障害児の場合は困難であることも示されました。平時においても障害児を育てる保護者は就労困難、健康破壊、そして孤立しやすい状況にある中、今回のコロナ禍によってますます深刻さが増しています。これまでの福祉・教育の脆弱性が一気に浮き彫りとなり、さらに障害児家庭を追い込んでいます。
環境の変化に敏感かつ弱い障害児の場合、ダイレクトにその影響を受け、子どもの健康や発達に顕著に現れるかと思いますが、障害のない子どもの場合はある程度まで「自分で我慢し、コントロールしている」とするならば、時間の経過の中でその影響が徐々に現れてくると予測されます。したがって、今回の障害児やその保護者の状況は決して、障害児固有の問題ではなく、全ての子どもたちにとっても重要な問題提起となると考えています。少しでも多くの皆様にコロナ禍における障害児やその家族の状況をご理解いただき、今後の対応や支援体制の充実につながりますことを願っております。
(文責・小野川文子)釧路養護学校見学(2019.6.5)
特別支援教育研究室の恒例行事なった「1年生による釧路養護学校見学」は、6月5日(水)に実施されました。1年生14名が参加しました。
冒頭、佐々木主幹教諭に学校・学部の概要を説明していただいた後、小学部1~6年生の各クラスに学生が分かれて入り、観察をさせていただきました。また、併設されている寄宿舎の見学もさせていただきました。
質疑応答の場面では、
・児童のクラス分けはどのようにしているのか
・音楽の授業で机がある子と無い子の違いは何か
・はじまり・おわりの挨拶で行っているジェスチャーにはどんな意味があるのか
・生活単元学習とは何か
・2クラスが1教室で配置されているのはなぜか
のほか、たくさんの質問が出されました。
来週には見学の「ふりかえり」を大学内で行い、今回の学びをさらに深めたいと思います。
釧路校・まりもプロジェクト活動開始
活動の詳細は、今後Face book でご紹介します。 Fbは… こらち
北海道特別支援教育学会根釧支部総会・講演会
北海道特別支援教育学会根釧支部総会・講演会のご案内
日 時 2019年6月15日(土)14:00~16:00
会 場 北海道教育大学釧路校 403講義室
(釧路市城山1丁目15-55)
演 題 「寄宿舎併設特別支援学校の役割と課題」
講 師 北海道教育大学釧路校准教授 小野川文子 氏
(本学会根釧支部顧問)
主 催 北海道特別支援教育学会根釧支部
釧路校・教員テレビ出演
2019.5.21
NHKほっとニュース北海道(18:10~)にて、「虐待受けた子どもをどう支えるか」というテーマで遠軽町の北海道家庭学校が紹介され、退所後の対応等について戸田先生のコメントが紹介されました。
NHK北見放送局・動画へリンク……こちら